勉強への集中力、学びへの興味を引き出す「片付けテク」を、収納カウンセラーが伝授!
宿題をしていてもすぐに気が散って、ほかのことを始めてしまう……そんな子どものことでお困りではありませんか?もしかしたらその原因は、「片付けができていない」ことにあるかもしれません。収納カウンセラーの飯田久恵先生が言うには、勉強への集中力は片付けによって引き出せるのだそうです。さらには、収納次第で子どもの知的興味を誘うこともできるのだとか。そのための具体的な収納テクニックを、飯田先生がStudyHackerこどもまなび☆ラボ読者のためにたくさん教えてくれました。
取材・文 /木原昌子(ハイキックス)写真/児玉大輔(インタビューカット)
片付けで、子どもが集中できる環境を作りだす
子どもに片付けの習慣を身につけさせるために、モノの指定席を決め、欲しいモノがすぐに出せる状態にするのはとても大切です(インタビュー第1回参照)。と同時に、目の前のことに集中するためにも、片付けのテクニックは大いに役立ちます。
子どもは気が散りやすいもの。目に入ったものに気を取られると、なかなかひとつのことに集中できません。
勉強しなさいと言われても、視界の中に好きなマンガが入ってくれば、どうしても読みたくなって手を伸ばしてしまいます。
そこで、おもちゃやゲームやマンガなど、子どもの気を散らすモノの指定席を変えてあげましょう。そうすれば、子どもが目の前の勉強だけに集中できる環境が生まれます。同時に、勉強に必要なモノがすぐ取り出せるような指定席作りをしておけば、時間の無駄なく勉強に取りかかることもできるでしょう。片付けは、子どもの教育にとっても良いのです。
「目に見える収納」と「目に見えない収納」を使い分ける
子どもたちの集中や興味を上手に引き出してあげるには、目に見える収納、目に見えない収納を使い分けるのもひとつの方法です。
かつてカウンセリングをしたおうちでは、キッチンカウンターの下に扉付き収納棚があり、絵本や図鑑がきれいに収納されていました。ですが、本が扉の中にあって普段目に入らないと、その本の存在を忘れてしまうこともあります。
そこで、ねじを外して扉を取り払い、棚の中の本が見えるようにしました。すると子どもが棚の前に座って本を見るようになったのです。あえて視界に入るようにしたことで、子どもが本に興味を持つようになったというわけです。
また、部屋のレイアウトも、子どもが勉強に集中できるように考えてみましょう。