子育て情報『「勉強しない子」が「勉強する子」に変わる、家庭での仕組みづくり』

「勉強しない子」が「勉強する子」に変わる、家庭での仕組みづくり

同様に、今日は1ページ、明日は2ページ、とページ数などで区切ってみるのもいいですね。

○時間にはこだわらない
その際に大事なのは、親は子どもの様子をよく見て、臨機応変に対応すること。「3年生だから30分は勉強しなきゃ」「同じ学年の子は30分以上勉強してるんだから」などと、数字にばかりとらわれていると、わが子に適した学習時間を見極められなくなります。

取り組んでいるドリルが難しくて手が止まっているようなら、少し簡単なものに変える、量を減らす、基本問題だけをやらせて応用問題は後回しにさせる、などうまく調整してあげることで、勉強に対するモチベーションを保つことができるでしょう。

■子どもが集中できる環境を用意する
○机に向かったときに目に入るものをチェック
集中力がなく、すぐに気が散ってしまう場合は、机まわりの環境を見直しましょう。収納カウンセラーの飯田久恵先生によると、「子どもは気が散りやすく、目に入ったものに気をとられると、なかなかひとつのことに集中できない」とのこと。子どもが目の前の勉強だけに集中できる環境を用意してあげる必要があるのです。

○「好きなもの」をあえて視界に入れない
ゲームや漫画などは目に入る場所に置かない、デスクマットに勉強とは関係ないものを挟まない、などを意識するのはもちろん、勉強に必要なものがすぐに取り出せるように整理整頓を心がけましょう。
片づけができていないと、物を探す時間の無駄が生まれて、勉強への集中力が途切れる原因にも。机まわりの環境を整えることは、勉強の習慣化につながります。

■子どもの「学び」を後押しする
○幼少期の熱中体験を大切に
親との関わり方も子どもの学習意欲に大きな影響を及ぼします。東北大学加齢医学研究所の瀧靖之教授いわく、東大生の多くは、子ども時代に「何かに熱中する体験」をしているそう。しかし、子どもが何かに熱中しているそばで親がテレビやスマートフォンを眺めていては、せっかくの熱中体験が活かされません。

○バーチャルとリアルをつなぐ
大切なのは、子どもが興味をもったことを親も一緒に楽しんだり、もっと興味を追求できるように環境を整えてあげたりすること。実際に電車を見に行く、サッカーの試合を観戦する、博物館や科学館に連れていくなど、「バーチャルとリアルをつなぐ作業を一生懸命やった家庭の子は、ぐんぐん伸びていきます」と瀧教授も述べています。

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