子育て情報『“読書好きなのに国語が苦手” なのは「物語ばかり読んでいる」から。論理力を鍛えるなら〇〇を読むべき』

“読書好きなのに国語が苦手” なのは「物語ばかり読んでいる」から。論理力を鍛えるなら〇〇を読むべき

 

【解答例】たけしは母親とけんかをしたばかりなので顔も見たくなかったが、祖父のお願いを断ることができずに仕方がなく母親とともに出かけた。

小川さんは、「国語における物語文の読解は、客観的理解を軸に置きながら、答えを見つけていくもの」だと述べています。論理力がある子というのは、文章を読んでいる自分以外に「世の中の一般の人の物事のとらえ方や知識」も意識できるのだそう。

一方で、読書が好きで表現力も豊かなのに、テストで高得点がとれない子は、自分だけの世界に陥っている傾向が強いといいます。つまり、設問に答えているつもりでも、実際は自分の感じたことをただ述べているだけに過ぎないのです。

読書が好きなのに国語が苦手03


親子の会話が国語力アップにつながる

最後に、「読書が好きだけど国語が苦手な子」が「読書が好きで国語が得意」になるためにはどうしたらいいか、いくつかご提案します。

■早読み禁止!1冊をじっくり読み込む訓練を
前出の宮本さんは、ナナメ読みの癖がついてしまったのなら、精読力をつける工夫をすべきだと述べています。先ほど述べたように、「早く読めたこと」ばかりを評価してほめてしまうと、子どもは「お母さんにほめられるために、適当でいいからパパッとやっちゃおう」と勘違いするそう。
宮本さんは、「10冊の本をナナメ読みするくらいなら、1冊の本をじっくり何度も読み込んだほうがいい」とアドバイスしています。

■読書の前に “親子の会話” で語彙を増やす
国語が得意な子の共通点のひとつとして、宮本さんは「親子でよく会話をしている」ことを挙げています。もちろん読書は語彙を増やすには最適な手段ですが、言葉の意味が曖昧なままたくさんの本を読ませても結局理解できないでしょう。親はたくさんの本を与えるよりも、たくさんの言葉を投げかけてあげるべきなのです。その際に気をつけるのは、「子ども扱いせずに、大人と同じように難しい言葉を交えながら会話する」こと。それにより、子どもはたくさんの言葉を吸収することができます。■読後は論理的思考力を鍛えるアウトプットを
親子で本の感想を語り合う機会をつくるのもおすすめです。ただ「おもしろかった」だけではなく、どんな場面のどんなところに心が動かされたのか、深い部分まで詳しく語り合いましょう。
また、「主人公は○○したけど、僕だったら△△すると思う」など、自分に置き換えてみるのも、物語への深い理解と考察につながります。

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