子育て情報『友だちに依存しやすい子は、親が過干渉。お子さんは「ひとりでいる力」をもっていますか?』

友だちに依存しやすい子は、親が過干渉。お子さんは「ひとりでいる力」をもっていますか?

そんな「友だち力」が高い子どもには、ある共通点があるそう。

それは、「 “友だちと仲よくできる力” と “ひとりでいる力” 、両方のバランスがうまくとれる」こと。親野さんは「ひとりでいる力がなければ、いつも友だちに頼ってばかりになってしまう」と指摘し、「自分の好きなことや熱中できることがある子は、友だちに頼りすぎることはなく、バランスのよい関係性を築いていける」と述べています。

反対に、熱中できることがなく、ひとりでいることに強い不安を感じてしまう子は、友だち関係のトラブルに巻き込まれやすくなります。たとえば、クラスで特定の子をからかったりいじめたりするような雰囲気になったとき、流されてその輪に加わってしまうのは「ひとりでいる力」が弱い子だといえるでしょう。

自分の意思よりも、「友だちと一緒にいるほうが安心」と群れることを選んでしまう子は、一見すると友だちとうまく付き合っているように見えるかもしれません。しかしそれは、ただ「ひとりでいるのが怖い」「ひとりぼっちに見られるのがいや」という理由から、本意ではない行動をとっている可能性もあるのです。

友達力の伸ばし方03


親子の信頼関係があれば友だち力はぐんぐん伸びる!

子どもが最初に築く人間関係は「親子関係」です。
親から強い言葉で叱られることが多い子は、友だちに対して威圧的な態度をとることが多いなど、親子関係がそのまま友だち関係に反映される傾向があります。まわりの親子関係をよく観察してみると、子どもがどのように友だちと接しているかがなんとなく伝わってくるでしょう。

友だち力の高い子をもつ親は、「子どもとの距離感」を大切にする傾向があります。親子といえども他人どうし。年齢を重ねるごとに少しずつ子どもの手を離し、近すぎず遠すぎない距離で黙って見守ってあげることができれば、子どもの友だち力は育まれます。

一方で、友だち力が低い子、友だちに依存しやすい子は、親が過保護だったり過干渉だったりする傾向があるでしょう。親が自分の子どもを「ひとりの人間」として認めてあげられないので、子どもの自己肯定感が低下し、友だちに依存せざるを得なくなってしまうのです。親がわが子を心配し、近い距離感であれこれ世話を焼いてしまうと、子どもは「自分は信頼されていない」とみるみるうちに自信を失ってしまいます。
わが子の友だち力を伸ばすためにも、まずは子どもを信じることから始めましょう。

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