子育て情報『罰を与えるのは絶対にNG! 我慢ができない子どもに足りない「未来を想像する力」』

罰を与えるのは絶対にNG! 我慢ができない子どもに足りない「未来を想像する力」

ができるようになるのです。親が知っておきたいのは、子どもの成長に合わせた「我慢の育み方」です。幼少期に特に気をつけたいポイントをおさえておきましょう。

正しい我慢4


我慢ができなかったからと「罰」を与えるのはNG

前出の森口氏によると、「我慢適齢期」は4歳。それまでに親にあまりかまってもらえないなど、愛情不足から寂しさや不安を抱えると、逆に我慢できない子になってしまうので、注意が必要です。4歳頃までは、我慢させるよりも、子どもが安心できる環境づくりが何よりも大切となります。

2歳頃は、意欲や欲求が一気に育ちます。気持ちを発散することで、感情のコントロールをしようとする時期で、いわゆる「イヤイヤ期」。
我慢を覚える一歩手前です。親にとってはとても大変なときですが、子どもはめきめきと成長しているので、この時期は我慢ではなく「意欲」を優先すべきだと、玉川大学乳幼児発達学科教授の大豆生田啓友氏は言っています。

そして3歳から4歳にかけては、自己主張と我慢の狭間で揺れ始める時期。「やりたいことができない!」など、自分へのイライラからぐずることも増えるかもしれません。しかし、抑圧的な言葉がけは厳禁です。「この時間なら、消防車の前を通って帰れるね」など、子どもの気持ちが切り替えられるような工夫してみましょう。すんなりとはいかなくても、その関わり合いのなかで、子どもは親の愛をしっかり感じとっています。そして、「我慢適齢期」の4歳からは、「真の我慢」ができるように、「なぜいま我慢をするのか」を説明してあげましょう。


そこで意識したいのは、やはり子どもの気持ちです。無理に我慢をさせすぎてしまうと、親の言うことを守るだけが我慢の目的になってしまい、子どもの自主性が育ちませんし、自己肯定感も低くなりがちに。特に、「我慢できなかったからと罰を与えることは、『問題は力で解決できる』という悪い例を示すだけでよい効果はない」と、『最高の子育てベスト55』著者でジャーナリストのトレーシー・カチロー氏は述べています。

正しい我慢5


「もう子どもを頭ごなしに叱らない!」2つの対処法

子どもに我慢を教える親も人間です。子どもが何かよくないことをしたとき、イライラして、つい頭ごなしに叱ってしまうこと、ありますよね。カチロー氏は『最高の子育てベスト55』のなかで、そんなときの親への対処法を紹介しています。

対処法1:子どもへの注目をいったんやめる
子どもが悪いことをしたときに、とりあえず謝らせていませんか。

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