子育て情報『罰を与えるのは絶対にNG! 我慢ができない子どもに足りない「未来を想像する力」』

2021年4月9日 08:36

罰を与えるのは絶対にNG! 我慢ができない子どもに足りない「未来を想像する力」

カチロー氏は、これは親の過干渉だと言っています。まずは、いったん子どもへの注目をやめてみましょう。カッカする気持ちを抑えて、「〇〇君と話がしたいんだけど、お話しする前にちょっとお皿を洗ってくるね」などと、一度「タイム」を入れることで、親子ともに冷静に問題と向き合うことができます。

対処法2:イライラしたときの気分転換を決めておく
気持ちが高ぶっているときは、「感情的に叱ったり(親)」「駄々をこねたり(子ども)」しがちです。そこで、イライラしたときの気分転換方法を、親子で一緒に考えておくのもひとつの手です。「ジャンプする」「枕をパンチする」「深呼吸する」など、なんでもかまいません。何か起きたときに、この行動を一緒にすることで、お互いに落ち着きを取り戻せるでしょう。対処法1は親だけの「タイム」ですが、こちらは親子ふたりの「タイム」ですね。


これらふたつは、前述した「真の我慢」のための、「自分を慰める力」、つまり「自己コントロール力」につながります。我慢を育むためには、親子ともにいったん「タイム」を入れましょう。覚えておくと、役に立ちそうですね。

***
「我慢できてえらいね!」と、大人はつい言ってしまいがちですが、「我慢」自体をほめるのはNGです。なぜならば、我慢は目的ではなく、目的を達成するための “術” だからです。「真の我慢」は、人生に大きな可能性をもたらしますよ。親の正しいサポートで、「真の我慢」を丁寧に育んであげたいですね。

(参考)
ウォルター・ミシェル 著, 柴田裕之 訳(2015),『マシュマロ・テスト:成功する子・しない子』, 早川書房.
トレーシー・カチロー 著, 鹿田昌美 訳(2016), 『最高の子育て ベスト55』, ダイヤモンド社.
NHK すくすく子育て情報|「がまん」って大事なの?
SHINGA FARM|2歳、3歳、4歳…年齢に応じた正しい我慢のさせ方知ってますか?
ダイヤモンドオンライン|親が〇〇だと、子供の「自制心」が育たない
The Asahi Shimbun GLOBE+|賢く我慢を学んだ子は将来伸びる「マシュマロ・テスト」を知っていますか
PHPファミリー|子どもにさせていいガマン、わるいガマン

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