子育て情報『“10歳までに” すべき4つのこと。なぜ「遊べていない人間」はダメなのか?』

“10歳までに” すべき4つのこと。なぜ「遊べていない人間」はダメなのか?

という特徴が見られるようになるそう。このような内面の変化は、親にとっても子ども本人にとっても深い悩みにつながる可能性がありますが、決して悪いことばかりではありません。

「10歳は子どもにとって大きな飛躍の年」と話すのは、発達心理学・学校心理学の専門家である渡辺弥生氏。この時期の子どもは急激に大人に向かって成長します。悩みの内容も大人と同じように複雑化されるでしょう。しかしそれこそ、自分を客観視できるようになった証であり、将来のことをしっかりとイメージして考えられるほど成長した、ということなのです。

大きな変化の渦中にいる子どもは、親が考える以上に強いストレスを感じています。ときには反抗的な態度をとってしまうこともありますが、将来大きく羽ばたくために必要な過程なのです。
10歳前後の子どもの心は、急激に成長している最中と言えるでしょう。

■学力面における「10歳」とは
最後に、10歳を境にした変化について、教育における観点から解説します。花まる学習会代表の高濱正伸氏は、「子どもはおおむね10歳(小学4年生)くらいを境に、大きく変わります。親は小学校低学年と高学年では “生態がまったく違う” ことを認識すべきです」と述べています。


私の長年の観察によると、小学3年生(9歳)までが「オタマジャクシ」の時代で、小学5年生(11歳)から「カエル」の時代がはじまります。その間の小学4年生(10歳)は、「オタマジャクシ」から「カエル」に変わる転換期であり、「オタマジャクシに足が生えた状態」といえるでしょう(もちろん成長には個人差があります)。

(引用元:高濱正伸(2014),『本当に頭がいい子の育て方』, ダイヤモンド社.)

学力面において「10歳」は分岐点になります。高濱氏は、「8、9歳くらいまでに “頭のよさ” の核心部分が育つ」と言い、「低学年で基礎力を完成させ、高学年以降にさらに発達させる、というプロセスが一般的なので、10歳までに基礎力が身についていないと、それ以降の “あと伸び” が難しくなる」と指摘しています。


このように、子どもにとって非常に重要な時期として「10歳」が挙げられるのは、それなりの理由があるのです。長い人生のなかでたった10年でも、その時期の経験や生活の基礎が人生の土台となることを考えると、「10歳までに」してあげたいこと・させてあげたいことが見えてくるはずです。

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