子育て情報『反抗期を「ありがたい」と考える親の神対応。「うるさいな!」は自立への第一歩です』

反抗期を「ありがたい」と考える親の神対応。「うるさいな!」は自立への第一歩です

をエネルギーに変える!』のなかで反抗期のメカニズムを詳しく解説しています。子どもの「親がうざい!」という感情には、神経細胞が関わっているようです。


一般的に、脳のなかでは、神経細胞(ニューロンといいます)が枝のような突起を伸ばし、情報を伝えるためのネットワークをつくって成長します。このとき、逆にネットワークから、いらない部分を刈り込むことも成長には必要なのです。

(引用元:中野信子(2021),『中野信子のこども脳科学 「イヤな気持ち」をエネルギーに変える!』, フレーベル館.)

親から「○○してはダメ!」「こうしなさい」と行動を修正される(= いらない部分を刈り込まれる)ことで、子どもの脳のなかではどんどん情報が整理されていきます。つまり、親のアドバイスは子どもの成長に欠かせないということ。しかし、小言を言われた側の子どもは、せっかく成長したネットワークが、親に勝手に “刈り込まれる” と感じてしまうので、「親がうざい!」という気持ちになるのです。

わが子に「うざい!」と言われて、「そんなつもりはないのに……」と必要以上に落ち込んで傷つかなくても大丈夫。
中野氏が指摘するように、「うざい」のは「脳が引き起こしている感情のひとつ」なのです。

反抗期はありがたい02


反抗期にありがちな子どもの言動

妙にイライラしたり、すぐ不機嫌になったりと、これまでとは明らかに違う「複雑さ」を抱えるようになるのが反抗期です。前出の芳川氏、渡辺氏、産婦人科医の高橋幸子氏などの専門家の意見を参考に、反抗期にありがちな子どもの言動をいくつか挙げてみます。

反抗期にありがちな子どもの言動
  • 「おはよう」「ただいま」「おやすみ」などの日常のあいさつを自分からしなくなった。
  • 学校での出来事を話さなくなった。親が聞いても「別に」とそっけない態度……。
  • 「うるさいな!」「いまやろうと思ってたのに!」など強い言葉で言い返してくる。
  • 自分の部屋にこもるように。
    一緒にテレビを観るなど親子で同じ空間にいる頻度が減った。
  • 父親とあまり話さなくなり、避けるようになった。
  • 片づけや整理整頓がおろそかに。「片づけなさい!」と注意するとムッとされる。
  • 親のちょっとしたミスに対して揚げ足をとるようになった。
  • ドアを思いきり閉めたり、物を投げたり、荒っぽい動作が目立つようになった。
「ちょっと前まではあんなに素直でかわいかったのに……」

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