子育て情報『「怒りっぽい子」と「感情に左右されない子」の環境はこんなに違う。攻撃的な態度の原因は親?』

「怒りっぽい子」と「感情に左右されない子」の環境はこんなに違う。攻撃的な態度の原因は親?

大人であっても、新しい環境に慣れるまでには時間がかかるものではないでしょうか。遠藤氏によると、この時期の子どもたちは、幼稚園や学校などの “社会” に適応しようと頑張っているのだそう。

緊張状態のまま一日を過ごしていた子どもは、家に帰ってお母さん(お父さん)の顔を見ると、ホッとするのでしょう。「安心して、自分のフラストレーションのようなものを発散して、心のバランスをとっている」と遠藤氏は分析しています。この場合の「怒り」は社会性を身につけるための必要なステップなのだそう。親は大らかに受け止めてあげたいですね。

このように、「怒り」と言っても背景はさまざま。次は、「怒りっぽい子」にさせないための方法をご紹介します。


怒りっぽい子ども2


怒りっぽい子にしないために親ができる4つのこと

「怒ることは悪いことではない」と安藤氏は言っていますし、大人だって怒ることはありますよね。とはいえ、「ほかの子に比べて怒る回数が多い」「手がつけられないほど怒り狂う」といった、怒りっぽい子になってしまうのは避けたいところです。そこで、わが子を怒りっぽい子にしないために親ができることを考えてみました。

親ができること1:子どもの気持ちを言葉にして、さまざまな感情を教える
発達心理学が専門の渡辺弥生氏(法政大学教授)は、親が子どもの気持ちを言葉にして「感情」を教えてあげると、子どもの感情リテラシーがつくと言います。渡辺氏によると、感情リテラシーとは以下の意味なのだそう。


自分自身のなかに沸き起こっている感情に気づき、それを言葉で表現する力

(引用元:リセマム|「今、子どもの“こころ”があぶない」発達心理学 渡辺弥生教授)

たとえば、欲しかったおもちゃを買ってもらって、飛び上がって喜んでいるときに「すごく嬉しいんだね!」と言葉を添える。友だちとけんかして泣いているときは、「悲しいね」と声をかける。

このように、親が子どもが体感している喜怒哀楽の感情を言葉にしてあげることで、「これが悲しい(嬉しい)って気持ちなのか」と、子どもは自分自身の感情を学んでいくのです。
渡辺氏は、感情リテラシーがついてくると、感情コントロールができるようになると話しています。たくさんの感情をお子さんに教えてあげましょう!

親ができること2:子どもに多彩な経験をさせて「感情に左右されない脳」を育む
「豊かな自然環境で育ったり、スポーツに打ち込んだり、多くの芸術作品に触れる機会に恵まれたりして育つと、怒りをはじめとするさまざまな感情をコントロールしやすくなる」

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