子育て情報『脳の「非集中」も重要です。子どもの集中力を上げる “超簡単” な3つの方法』

脳の「非集中」も重要です。子どもの集中力を上げる “超簡単” な3つの方法

また、和久氏は親御さんに向けて、「見守ることのおもしろさを感じてほしい!」とも述べています。和久氏によると、「次に何をさせようか」と考えながら見守るのはNGとのこと。そうではなく、「この子は何をしているんだろう?」という目線で見守ってほしいと提案しています。すると、「こういうふうに考えるのか」「こんなこともするのね」といったことが見えてくるそうです。

子どもが何かに熱中しているときは、親は口を挟まず、「いまは集中力を養う時間だ」と、温かく見守ってあげましょう。

簡単に集中力アップ3


集中力を高める方法3:ぼーっとする

ぼーっとするだけで、集中力が上がります。噓のような本当の話です。ハーバード・メディカル・スクール精神医学臨床准教授のスリニ・ピレイ氏は、このぼーっとする時間を「非集中」と呼んでいます。



「集中」と「非集中」を懐中電灯の2種類のスイッチと考えてほしい。「集中」は目の前の道を照らし出す狭くて細い光。「非集中」は遠くまで届いてあたりを広く照らし出す光。(中略)ふたつをうまく使い分ければ、電池が長持ちするうえ、暗闇でもずっと効率的に道が探せるのだ。

(引用元:ダイヤモンド・オンライン|ハーバード×脳科学でついに判明!頭がよくなる「○○スイッチ」とは?)
脳を疲れさせる「集中」スイッチをオフにして、ぼーっとしているあいだに、脳はエネルギーチャージ!その時間があるからこそ、また集中力が発揮できるというわけなのです。

とはいえ、「非集中」のあいだにも脳は働いているようです。この無意識下で脳が活動している「デフォルト・モード・ネットワーク」を、精神科医の樺沢紫苑氏は「脳のスタンバイ状態」と説明しています。デフォルト・モード・ネットワークが活発に稼働しているときは、経験や記憶を整理・統合したり、状況を分析したりしているとのこと。


加えて樺沢氏は、ぼーっとする時間が足りないと、脳の機能が低下すると指摘しています。


デフォルトモード・ネットワークが稼働する時間が少ないと、前頭前野の物事を深く考える機能が低下します。結果として、注意力、集中力、思考力、判断力、記憶力、ひらめきなどの想像力などがすべて低下し、脳の老化も進みやすくなります。

(引用元:樺沢紫苑(2018),『学びを結果に変えるアウトプット大全』, サンクチュアリ出版.)

ぼーっとしているときに、アイデアがふと湧くことがあるのは、このデフォルトモード・ネットワークが働いているおかげだったのですね。

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