「紙教材こそ正しい」と思っていた私が、タブレット学習に驚いた理由
子育ては予想外の連続です。特に、小学校入学前の時期は、親として様々な選択を迫られます。
ここでは、2019年生まれの娘をもつ一般的な母親の体験をお伝えします。「こどもちゃれんじ」との出会いと再会、そこで得た気づきの数々です。
迷いのなかでの再会
「ママ、これ、またやりたい!」
娘の目が輝いていました。画面に映るしまじろう。5年前、新米ママだった私は初めて「こどもちゃれんじ」と出会いました。娘はしまじろうに夢中で、私も「こどもちゃれんじ」を楽しんでいました。
でも、ある日「もういいや」と思ってしまったのです。
当時の私には、それなりの理由がありました。育児書やまわりの意見に振り回され、「これをしなくちゃ」「あれをやらなくちゃ」という思いに駆られていたのかもしれません。結果として、子どもの興味や成長のペースよりも、親の焦りが先行していたように思います。
そして訪れたコロナ禍――。
私たちの日常は一変しました。コロナ禍による影響は、子育て中の家庭に特に大きな変化をもたらしました。保育園の休園、児童館のイベントや幼児向け習い事もすべて休止。
学びの場がほとんどなくなり、焦りの気持ちが生まれました。終わりが見えない日々に、家でしっかり教育をしなければと思い、知育玩具や、いま思えば「早期教育すぎる」別教材を選択。「こどもちゃれんじ」は、やめてしまいました。
この時期、多くのパパママたちが同じような不安を抱えていたのではないでしょうか。家での時間が増えたことで、子どもの教育に対する責任を強く感じる一方で、何をどうすればいいのかわからない……そんなジレンマに陥っていました。
↑娘のお気に入りだった、しまじろうのソフトトイ。どこに行くにも必ず一緒でした。
5年後、変わる教育観。進化した学びの形との出会いと驚き
娘は今年5歳になりました。5年前、余裕のなかった私が、知育玩具や早期教育教材を選んだことは、いまでも正しかったのかわかりません。「こどもちゃれんじ」=おもちゃ寄りだと当時は思っていたけれど、あのとき、もう少し月齢・発達に合ったことをしていたほうがよかったのかもしれないと頭をよぎることもあります。子育ては、特に新米ママにとっては、試行錯誤の道のりでした。5年という時間は、私自身の価値観や教育に対する考え方も少しずつ、でも確実に変化をもたらしていました。
以前の私は「教育は紙の教材でするべき」