「紙教材こそ正しい」と思っていた私が、タブレット学習に驚いた理由
生活から教育まで、バランスよく「いま」教えたかった内容がまとまっています。教育系コンテンツには、カブトムシの成長動画などの動物の生態、なぞり書きアプリでのひらがな練習、生活のマナーなどがありました。ややもすれば単調になりがちな内容も楽しみながら学べるような工夫が凝らされていたのです。
また紙のワークと違い、親がついていなくても、タブレットのなかのキャラクターがはげましてくれて、子どもがひとりで学習を進められるようにデザインされていました。子どもの成長には、知識の習得だけでなく、生活習慣の確立や社会性の発達など、さまざまな要素が必要です。「こどもちゃれんじ」は、そういった総合的な発達を促す工夫が凝らされているようでした。
娘が「自分で考える」ように
そして、何より嬉しかったのは娘の変化です。以前は「どうしてだと思う?」と問いかけても、考えもせず「わかんなーい」と言っていた娘が、しまじろうの上手な問いかけなら自分で考えて答えを出せるようになりました。
「きみはどう思うかな?」「ほかにはどんなものがあるかな?」など、しまじろうの問いかけ方は、親の私にも「こうやって聞けばいいのか」と大きな学びがありました。ただ「この答えは?」「これは何?」ではなく、考えることを促すような質問が織り込まれ、その促しによって娘は自分で考えるということそのものを身につけていったのです。
これが、「こどもちゃれんじ」の「問いかけ型メソッド」なのでしょう。この変化は、単に知識を詰め込むだけの学習ではなく、思考力や表現力を育む重要性を示しているのだと思います。子どもの「なぜ?」「どうして?」という好奇心を大切にし、それを育てていくことの大切さを改めて感じました。
↑花丸がもらえて満足気な娘の表情に、親である私もとても嬉しかった……!
タブレット学習についての「予想外の発見」
タブレット学習については、いくつかの予想外の発見がありました。子どもは楽しそうにタブレットを使って学びを深めていましたが、同時に紙の教材を避けるようになることはありませんでした。子どものほうが、タブレットと従来の紙の教材、それぞれのよさを知っているのかもしれません。
結果として、私の不安は杞憂だったのです。
子どもが飽きないような進め方、上手な問いかけ、動きや音によるわかりやすさ……タブレット学習だからこそできることは本当にたくさんありました。