【チェックリストつき】ほめられ中毒から子どもを守る! 自信を育む4つのほめ方
ですが、お子さんが「ほめられ中毒」にならないように気をつけたいなら、ちょっとだけ言い回しや伝え方を変えてみましょう。
▼ 重要ポイント1:「ほめる」より「承認」を
子どもをほめるのではなく「承認」してあげることが何よりも重要です。できたことに対して「えらいね」「すごいね」とほめてばかりだと、できた・できないが評価の対象になってしまうので注意が必要です。
具体例:
「おもちゃを片づけられてえらいね」
「おもちゃを片づけてくれたんだね」
「〇〇したからえらいね」という主観の入った言葉ではなく、やってくれた事実を承認するだけでOKです。
▼ 重要ポイント2:承認+気持ちの表現
「ちょっと物足りない」「冷たいように感じてしまうのでは?」と不安なら、まずは事実である出来事や行動を承認してから、プラスアルファで自分の思いを伝えるとよいでしょう。
具体例:
「おもちゃを片づけてくれたんだね」
「おもちゃを片づけてくれたんだね。うれしいよ」
ポイントは、ありのままの子どもの言動を承認したあとに、自分の素直な気持ちを添えてほめてあげること。「毎日一生懸命課題をこなしているよね。感心するよ」など、日常の些細なことでも、プロセスをきちんと認めてほめてあげましょう。*2
▼ 重要ポイント3:適切なタイミングで
ほめる回数よりも、ほめるタイミングのほうが大切です。子どもが好奇心をもって取り組み、がんばって成し遂げ、喜んでいるタイミングなどがチャンス。その「根拠とともに」しっかりほめましょう。
具体例:
「毎日自主練がんばってるの見ていたよ。
ついにレギュラーに選ばれたね!」
親が子どもの自発性を認めてほめてあげることで、子どもは「自分がやりたいこと・がんばりたいことを、お母さん(お父さん)は認めてくれた!」と感じ、自己肯定感が育まれていきます。
▼ 重要ポイント4:比較は絶対NG
ほめる時に周りと比較しないことも大切です。
具体例:
「△△くんにはいつも勝てないのに、今回は速く走れてすごいね」
「先週よりもタイムが速くなったんだね。よかったね」
このように、誰かと比べてほめるのはNG。遠藤氏によると、「小さな変化を認めてあげるような親のほめ方は、子どもの個性を伸ばすと同時に、社会に順応していける力を育む」とのことなので、日頃から子どもの様子をよく観察して、小さな変化に気づいてあげたいですね。