不正出血の原因を解説!腹痛を伴うことも? 鮮血が出ると危険?
どの時期にどのような出血が起こりうるのか確認しておきましょう。
着床による出血(着床出血)
妊娠が確定する前の妊娠超初期には、女性ホルモンの働きによって厚くなった子宮内膜に受精卵がもぐりこみます。これを「着床」と呼び、着床時には子宮内膜に傷がついて不正出血が起こる可能性があります(着床出血)。おりものと一緒に少量の鮮血や茶色い血液が出てくることが考えられます。
ただ、着床時の不正出血と思われるものが起きた場合であっても必ずしも妊娠しているとは限りません。ほかの妊娠初期症状もチェックし、妊娠検査薬で反応が出る時期(生理予定日の約1週間後)まで冷静に待ちましょう。
おしるし
妊娠後期~臨月にかけては、「おしるし」と呼ばれる出血が起こり、おりものに鮮血や茶色の血液が混ざって赤や茶色、ピンク色になることがあります。これは出産が近いことを知らせるサインで、しばらくすると陣痛や破水が起こる可能性があります。
おしるしがあったからといってすぐに病院に行く必要はなく、落ち着いて出産に向けて心の準備をすることが大切です。
出血量があまりにも多い場合や出血がだらだら続いて止まらない場合には、早産といった何らかの妊娠トラブルが起こっている可能性が考えられるため、すぐに病院に連絡しましょう。
検査器具による出血(内診出血)
妊娠中には健診時に検査器具によって子宮や腟に傷がつき、「内診出血」と呼ばれる出血が起こることがあります。健診後に出血すること以外に大きな特徴がないため、妊娠後期~臨月にはおしるしと間違えやすい出血ですが、どちらの出血も異常ではありません。
一般的に出血量も少なく冷静に様子を見るだけで十分な場合がほとんどですが、出血が止まらない場合には病院を受診しましょう。
流産、切迫流産
妊娠22週よりも前に赤ちゃんが母体の外に出てしまうことを「流産」、子宮に赤ちゃんがまだいるけれども流産になる可能性がある状態のことを「切迫流産」と呼びます。流産や切迫流産の主な症状は不正出血や腹痛なので、妊娠中に不正出血が起こったときにはこれらの可能性がないかどうか確認する必要があります。
正常な妊娠状態の場合でも少量の不正出血や腹痛が起こることはありえるため、異常なのかどうか見分けがつきにくいこともあるでしょう。
少しでもおかしいと感じた場合には病院に相談しておくと安心ですね。
異所性妊娠(子宮外妊娠)