2019年9月28日 00:00
【栄養士監修】赤ちゃんの牛乳アレルギー!初めての飲ませ方&いつからOK?飲まないときのコツ
カルシウムやミネラルを効率よく摂取できる牛乳は、離乳食期から赤ちゃんに与えたいものです。しかし、アレルギーの心配があるため、与え方をしっかり確認して少しずつ牛乳に慣らしてあげましょう。
赤ちゃんの牛乳アレルギーとは?
牛乳は乳製品なのでアレルギーに注意
牛乳はアレルギー症状を起こすことが多い食品とされ、卵や小麦と同様、消費者庁が定めるアレルゲンを含む「特定原材料」の7品目に分類されています(※1)。
赤ちゃんに初めて牛乳を与えるときは、必ず加熱して少量ずつ与えます。万が一アレルギー症状が出たときにすぐに小児科を受診できるように、牛乳は午前中の離乳食で与えると良いでしょう。
牛乳アレルギーの主な症状
牛乳アレルギーの人が牛乳を飲んだ場合、30分から2時間程度でアレルギー症状が出るといわれています。牛乳アレルギーの主な症状は以下の通りです。
・肌のかゆみ
・赤み
・じんましん
・呼吸困難
・腹痛
・下痢
・嘔吐など
牛乳を赤ちゃんに与えた後にアレルギーと思われる症状が出た場合は、すぐにかかりつけの小児科を受診してください。
その際に「牛乳を飲ませた時間」「飲んだ後に出た症状」「症状の程度」など、わかる範囲でメモをしたものを持参すると医師の判断材料になります。あわせて保険証や母子手帳も持っていくと良いでしょう。
牛乳は乳糖不耐症にも注意
牛乳は、牛乳アレルギーでなくても下痢や腹痛などを起こすことがあります。これは「乳糖不耐症(にゅうとうふたいしょう)」といい、牛乳に含まれる乳糖を上手く小腸で分解できないことが原因で起こるものです。
乳糖不耐症は、牛乳を飲み過ぎたり、牛乳の温度が冷たかったりすると症状が出ることもあります。赤ちゃんに与えるときは、量や温度にも注意しましょう。
赤ちゃんの牛乳はいつから飲める?飲ませ方のコツ
初めて赤ちゃんに牛乳を飲ませる際に、与える月齢や手順を誤るとアレルギーが出やすくなるケースがあります。赤ちゃんに安心して牛乳を与えるためにも、飲ませ方を確認しておきましょう。
離乳食中期から加熱調理したものを与える
牛乳は、離乳食中期(モグモグ期)から離乳食に取り入れることができます。牛乳そのものを飲ませるのではなく、ミルク煮やパン粥など食材のひとつとして与えましょう。
初めて牛乳を使うときは、50mL程度のごく少量にしましょう。必ず電子レンジや火にかけて加熱してたものを離乳食に使うようにしてくださいね。