子育ては「自己犠牲」?「自分優先」? 納得いく子育ての選択とは
また「自己犠牲」なんて言われたら、はっきり言って子どもが迷惑だとも思う。「自分のやりたいことができないのを、私のせいにしないでよ!」なんて思春期に言われかねないし、死ぬ時に「やりたいことができなくて可哀想な人生だった」なんて子どもに後悔させかねない。これは自分が母子家庭で育ったゆえに想像がつくのだろう。
一方で、「自分優先」も私は自分の中でしっくりこない。世界にはいろんな育児スタイルがあり、育児を祖父母やベビーシッターに頼むのが普通、という文化もあるだろう。
しかしこれは産後直感的、かつ本能的に感じていることだが、子どもと母親の絆は想像以上に深い。日本の母親神話に賛同する気は全くないが、動物的な勘で想像以上に母親の存在は重要であり、人一人育てる以上、一定期間はその子に時間をかける必要があるとも感じる。
結局大切なのは、「納得いく子育てを自分はできているか?」と常に問うことだと思う。
そのときには是非、「動物的な勘や直感、心の声」も大切にしてほしい。つい頭で仕事への焦りなど重視しがちだが、体の声も聞いてほしい。
子育てはどうやっても失敗はつきものだが、母親の納得があれば子どもも納得するだろう。
ライター:宮野 茉莉子