子育て情報『被害も加害も防ぐ! 高齢ドライバー特有の事故と家族がすべき対策6つ』

被害も加害も防ぐ! 高齢ドライバー特有の事故と家族がすべき対策6つ

被害も加害も防ぐ! 高齢ドライバー特有の事故と家族がすべき対策6つ

こんにちは。元教習指導員の奈都木あやです。

近年、高齢運転者(65歳以上)による交通事故が頻繁に取り沙汰されるようになりました。

平成28年10月には横浜市で、87歳の男性が運転する軽トラックが集団登校中の小学生の列に突っ込みました。 この事故で、小学1年生の男児が亡くなりました。この報道に胸を痛められた方は多いはずです。

子育て中の方は、わが子の身の危険をひしひしと感じられたのではないでしょうか。

また、自分の親がそろそろ高齢ドライバーの域に入り、不安を抱えているという方もいらっしゃるのではないでしょうか。


子育て世代は、被害者側の家族にも加害者側の家族にもなり得る世代 ということになります。

そこで、わが子が被害者となるリスクを減らす心がけと、高齢ドライバーの家族が加害者とならないための対応をご紹介します。

●高齢ドライバーの事故発生状況

悲惨な事故が報道されるたびに、最近はずいぶん事故が増えたな……と感じてしまいますが、実際のところはその逆です。

警視庁によると、都内の交通事故件数は年々、減っています。平成27年には、10年前の半数以下となりました。

しかし、それに反して高齢ドライバーが関与した交通事故の割合は、年々高くなっています。平成27年には、10年前の約1.9倍にまで増えました。

また、自動車乗車中と歩行中の事故が特に多く、7年ぶりに自動車乗車中の死者数が歩行中を上回りました(平成28年上半期)。


高齢化はこれからも進む一方。平成27年のデータでは、免許保有者全体の5人に1人程度が高齢者という状態です。

今後も高齢者が関与する交通事故は増えると考えられ、もはや他人事ではない状況です。

●高齢ドライバーの特性と特徴的な事故

●高齢ドライバーに多い運転特性

・「相手が止まってくれるだろう」という判断の甘さがある
・相手を発見していても、判断ミスで対応が遅れたり、ブレーキを踏まない
・アクセルやブレーキの操作が遅れる
・右左折時に視線を切り替える回数が少ない。そのため、進行方向を見る時間が長くなる傾向がある

●高齢ドライバーに多い事故(1)バック

アクセルとブレーキの踏み間違い事故はしばしば報道されています。踏み間違いは前進でもバックでも起こり得ます。

しかし、前進に比べ、バックは運転が複雑になることから特に注意が必要です。

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