5歳で中学レベル!? ネイティブの英語学習法“フォニックス”の魅力とは
こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。
香港で現地系インターナショナル幼稚園に通ったわが家の子どもは、「フォニックス」で英語の読み方を学びました。
アルファベットとイラストと英単語を組み合わせたフラッシュカードを嬉しそうに小さな手で抱え込んでは、歌ったり踊ったりといったゼスチャーとともに発音していく様子は、かわいくも滑稽でもありました。
しかし、あっというまに発音を身につけていく子どもたちと、そのフォニックスというプログラムには感心させられたものです。
今回は、日本でも耳にする「フォニックス」という英語学習方法の魅力や効果 についてご紹介します。
●フォニックスって何?
「Phonics」は、英語の基本であるABCを、「エー・ビー・シー」という読み方ではなく「ア・ブ・クァ」という“発音”で覚えよう というプログラムです。
この違いにどんな意味があるかというと、エー・ビー・シーを覚えても、それらのアルファベットが連なった単語のほとんどは正確に発音することはできませんが、フォニックスのア・ブ・クァという音で覚えると、単語のつづりをフォニックスで追いかけることで、発音できてしまうのです。
子どもの幼稚園でも取り入れていたプログラム『Progressive Phonics』が説くように、『子どもたちはアルファベットを学んで、それから次に読むことを学ぶのではなく、フォニックスでアルファベットを学ぶと同時に読むことも学んでいく』ことができます。
例えば、「cat」という単語は、エー・ビー・シーをあてはめると「シーエーティー」ですが、フォニックスなら「クァアトゥ」となり「キャット」に近い発音を導き出せます。
この方法で、かなり難しい単語も発音できる ようになり、これまでは耳でだけ知っていた単語を文字として認識できるようになり、文章を読み、書くことも可能になっていきます。
●どうやって覚えていくのか?
フォニックスを学習する方法はいろいろあります。子どもが通っていた幼稚園では、「aはantのア」とシンプルで短く誰もが知っている単語とセットで音を覚えていました。
フラッシュカードの表には「Aa」と書かれ、裏には蟻のイラストと単語のantが書かれています。このカードを見ながら、指を使って腕を蟻が這っていく動作をして「ア、ア、ア」の音を発音し、「アンツッ」