英語だけじゃない! “インターナショナルスクール”で学ぶメリット4つ
在日外国人の子どもの教育だけでなく、日本の生活習慣や制度になじめない日本人の帰国子女たちを受け入れる学校 としても、インターナショナルスクールは大きな役割を果たしているのです。
●インターナショナルスクールで身に付くこと
インターナショナルスクールで学べることを、一つひとつ見ていきましょう。
●(1)優れた英語力が身に付く
世界で共通して使われている言語は英語です。国際社会で活躍するためには、英語でコミュニケーションができることは最低限の条件でしょう。
インターナショナルスクールで子どもたち同士がコミュニケーションをとる言語は英語です。
もちろん授業も英語で行われますが、勉強としての英語だけではなく、友人との対話や遊びの中で英語に親しめるという、子どもたちにとっては絶好の英語学習環境です。
授業だけでなく日常生活も英語で行われるインターナショナルスクールという環境に身をおき、英語を体に染み込ませてしまえば、たとえその後使う機会が減ったとしても、英語を忘れてしまうということはまずない と言えるでしょう。
●(2)自分とは異なる文化への理解力が身に付く
異なるバックグラウンドや国籍、文化、習慣を持つ子どもたちが、一緒に遊んだりケンカをしたりしながらお互いを知り、影響を受け合うという体験は、子どもたちにとって貴重な学びとなります。
あるとき娘が、何やら一生懸命パソコンでメールを打っておりますので、何を書いているのだと尋ねたところ、シンガポール人の友人とイタリア人の友人がケンカをしたので、双方にメールを送って仲直りをさせようとしているのだ、と答えます。
わが子ながらすごいな、私にはできないな、と感心いたしました(笑)。
友人だけではなく、教える先生方の国籍も多岐にわたっています 。
娘が現在、上海で通っているインターナショナルスクールの場合、算数の先生はイギリス人、英語の先生はアメリカ人、科学の先生はカナダ人といった具合です。
話す英語も微妙に違うようで、娘はそれぞれの国の英語を、「これはブリティシュ・アクセント(訛り)。これはアメリカン・アクセント……」などと言いながら器用にまねしてみせます。
先生もそれぞれ違う文化を持っているのです。
そうした異なる人たちが集まって同じ学校で学ぶ中で、お互いの文化や習慣の違いを理解し認め合う能力 が身に付いていくのです。