夏休みの自由研究に! 親子で“セミ”を楽しく観察するコツ
が行われています。
「羽化」の現場を探すなら、昼間よく鳴き声が聞こえるような場所がいいと思います。いくつか候補を見つけておいてください。
周囲が暗くなる、夜の7時半から8時くらいになると「羽化」の光景がよく見られる ようです。
幼虫が地面の穴から出てくる様子をまず観察してみましょう。写真に撮っておくとあとでまとめるときに役に立ちます。
●おすすめは家のカーテンにとまらせて観察
セミの幼虫が地面から出てきたところを発見したら、そっと捕まえて家に連れて帰りましょう。
網戸やカーテン など、幼虫が爪でしっかりとまれる場所にとまらせて観察していきます。
●よくある失敗
幼虫をプラスチックの虫かごで持ち帰り、その中で羽化を観察しようとすることは避けたほうが良さそうです。
なぜなら幼虫がしっかり体を支えられる場所がないので(虫かごはツルツルしているから)せっかく羽化を始めても途中で下に落ちてしまい羽がキレイに伸びないまま不完全な状態になってしまう からです。
こうなると助けたくてもどうすることもできず、悲しい結果になってしまいますので注意が必要です。
●夜遅い時間は親が写真で記録
夜、羽化を始めたら、大体朝には飛び立てる状態になります。ゆっくり変化していきますので、その様子をお子さんと一緒に観察してみましょう。夜遅い時間はママやパパが写真で記録していきます。
この観察から分かったこと、思ったことをお子さんにインタビュー して書きおこしてあげると、そのあと本人もまとめやすくなると思います。
これは大変興味深い自由研究になるのではないでしょうか。
また、持ち帰った幼虫が一体なんのセミの種類になったかを予想し合ってみるというのもおもしろいのではないでしょうか。
●成虫になったら空へ放す
無事に成虫になったら、空へ放してあげてくださいね。セミは木に産み付けられた卵からかえって地面に落ちると、そのまま幼虫の状態で7年も地中で過ごします。
やっと地上に出てきたら、約2週間で命が尽きてしまう生き物です。そのこともこれをきっかけに学ぶことができると大変良いと思いますよ。
●セミの抜け殻から種類を判別できる
都会で見られるセミは『アブラゼミ』や『ミンミンゼミ』が多いですね。実はこの2種類のセミの抜け殻、とてもよく似ているのです。どちらも抜け殻は茶色くて、姿かたちがそっくりです。