子育て情報『終業式当日がカギ!? 楽しい夏休みを過ごすための通知表との向き合い方』

終業式当日がカギ!? 楽しい夏休みを過ごすための通知表との向き合い方

終業式当日がカギ!? 楽しい夏休みを過ごすための通知表との向き合い方

こんにちは。子育て支援を専門にする臨床心理士の今井千鶴子です。

7月となり、もうすぐ終業式を迎える学校も多い時期ですね!今日は、笑顔で夏休みを過ごすために、終業式の日に親子でどのようなことを話し合ったら良いかを考えます。

●通知表とどう向き合うか

終業式といえば、“通知表”を受け取る日だと連想されるママも多いと思います。

お子さんの通知表を見るときは、たとえママにとって納得がいかない内容であっても、「次につなげる」という意識で、お子さんの気持ちが前向きになる(やる気が出る)言葉かけを意識することが大切です。

通知表は、お子さんの現状を確認するための参考資料であって、決してお子さんのすべてを表しているわけではありません 。学校での様子を知る手がかりになるというだけです。

ですから、お子さんを落ち込ませるために通知表を使用するのは控えましょう。


●思ったよりも通知表の評価が良くないケース

学年が上がるにつれ、「思ったような成績がとれない……」と落ち込むお子さんも増えます。また、落ち込んだ素ぶりを見せなくても、内心深く傷ついていることもあります。

もし、お子さんが努力したにもかかわらず思うような成績がとれなかったら、そんなときこそ、お母さんが先生に代わってお子さんの“努力”を評価する声かけ をしましょう。

努力を認める声かけの重要性については、さまざまな報告があります。

たとえば、ベネッセ教育総合研究所(2015)では、子どもの成長にとって重要なキーワードである“自己効力感”をとりあげ、自己効力感が高い子どもは、母親が(成績が悪くても)努力を認めてくれていると感じている割合が高いことを報告しています。

また、自己効力感が高い子どもは、母親から「やればできる」と励まされている割合が高いことや、「母親が自分を信じてくれている」と感じている割合が高いことも報告されています。

私のオススメは、ママやパパの“オリジナル”の通知表を作ってみることです。

家庭での様子を知っていて、一番身近で信頼できるママやパパからがんばりを認められたら、「またやるぞ!」という気持ちになることは間違いありません。


もし、お子さんの気持ちに余裕があれば、お子さんと話し合いながら通知表を作ってみるのも楽しいですよ。またその際は、“量”の結果がすべてではないという見方 を教えることも大切だと思います。

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