失敗しても平気? トイレトレーニング中の外出で気をつけたいポイント
こんにちは。子育て支援を専門にする臨床心理士の今井千鶴子です。
育児のご相談で多くいただくもののひとつに“トイレトレーニング”があります。今日は、トイレトレーニング中の外出で気をつけることについて考えます。
●はじめに
トイレトレーニングのことで頭を悩ますママはとても多いです。
唐田(2007)の研究でも、1〜3歳の子どもをもつ母親の“子育てで困ったこと・悩んだこと”として、“トイレトレーニング”が上位に入っています。
かくいう私も、長男のトイレトレーニングでは苦戦しました……。
今、数年前の自分に言いたいことは、「周りを気にせず焦るな」ということでしょうか(笑)。
同じ年代の子が完了していると、妙に焦るんですよね……。
ママがどんなにがんばってもうまくいかないことはあります。
ママが特に気にしていなくてもすっとできてしまう子もいれば、そうでない子もいます。一人ひとり個人差があるのです。
幼児期の大切な時期にトイレトレーニングを卒業した周りの子を見て焦ったり、イライラしたり、落ち込んだりするよりも、親子で笑顔いっぱいに過ごした方がお子さんの心の成長には断然いい のです。
●万が一失敗したときの対応
最初のころは失敗することもありますので、外出時は“失敗”したときに備えて準備しておくと安心です。
1つ目の準備は“心”の準備です。「失敗して当たり前」くらいの気持ちで望んだ方がいいと思います。
ママが失敗を過度に恐れていると、お子さんにもそれが伝わってしまいます し、「失敗するのは悪いことだ」と思い込み、挑戦を避けるようになってしまいます。
ですから、「失敗してもママにまかせなさい」くらいの意気込みで望んだらいいと思います。
また、実際に失敗したとき、ママが焦ったり、怒ったりしてしまう気持ちはとてもよくわかるのですが、できるだけ“いつもと変わらない対応”を心がけましょう。
そして、お子さんが安心するような言葉かけができたらいいですね。
たとえば、「大丈夫だよ。ママ(パパ、お兄ちゃん、お姉ちゃん)も小さいころは失敗しちゃったこともあるけど、だんだんできるようになったよ」という言葉かけなら、お子さんも安心するのではないでしょうか。トイレトレーニングの時期は“イヤイヤ期”とも重なり、ママもストレスがたまりやすい時期 だと思います。
でも、ママが不安になったりイライラしたりしていると、お子さんにもその不安が伝わってしまいます。