単なるエゴ? 子どもが親の期待通りに育たなかったときの考え方
わが子のこととなると、日頃の些細なことも気になってしまうという親は多いでしょう。
あらゆる行動にケチをつけ、望み通りの行動ができなければ叱責する……。
しかし、これを受けた子どもはどう感じるでしょうか。
そもそも、規則正しい生活などをそもそも望んでいなかった可能性もあるでしょう。
それに加え、押し付けられ、さらには批判までされるとあれば、反抗する気持ち になっても仕方ありません。「恩着せがましい」とさえ言えるのではないでしょうか。
●(3)苦手なことが多い子どもになってしまった
『うちの子は他の子どもたちより「できないこと」「苦手なこと」が多いように感じます。普通のことができないというか……。
それが原因でいじめのターゲットになってしまうようなことがあれば、後悔してもしきれません。
子どもをきつく叱ることも多いですが、その後「どうしてわかってくれないの?できるようにならないの?」と自己嫌悪してしまいます。かといって、褒めて伸ばすというのも違う気がして、子育てに自信がありません』(30代女性/事務)
親というものは、子どもの欠点を見つけると心配になり、平穏な状態ではいられなくなります。
「あれはしちゃダメ」「どうしてこんなこともできないの」という言葉は、「他のみんなができることを当然のようにやってほしい」という思いがあるからです。
これは“否定”することを意味します。しつけや教育を、欠点をなくすことだと思っているから です。
しかし、親の失望は子どもを次第に無力にしていきます。
弱みを見つけて指摘するのは簡単です。
人と違う部分を探して、それがおかしいと言うだけ。
反対に、強みというものは人と違うからこそ強みなのであり、それを見つけ、良い部分だと考えることは簡単ではないでしょう。
しかし、これは褒めればいいということでもありません。結果に着目して褒めることは、子どもが親の目を気にして行動することにつながるためです。
大切なのは、子どものことをよく観察し、しっかりと対話することです。
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いかがでしたか?
最近では毒親という言葉も注目され、親のあり方というものが考え直されているのかもしれません。
安易に叱るのは簡単です。時には我慢を強いられることもあるかもしれませんが、忍耐強く向き合ってみることが大切ではないでしょうか。
●文/パピマミ編集部
●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)
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