寂しくてムリかも!? 現役ママたちが“卒母”によせる思い3つ
「卒母 」という言葉をご存知ですか?
卒母とは母親を卒業すること、つまり子離れをするということです。
先日、漫画家の西原理恵子さんが「卒母」宣言をしたことが話題になりましたね。西原さんは16年間続けてきた子育て漫画の連載を終了するにあたり、母親としての自身の役目は終わったと宣言したのです。
西原さんの宣言は、多くのママたちから好意的に受け止められました。しかし、簡単そうで難しいのが卒母というもの。
皆さん、卒母についてどのような思いを抱いているのでしょうか。今回はママさんたちに、卒母へ対する思いを伺ってみました。
●(1)アルバムを見ながら「自分探し」……Aさんの話
高校2年生の一人娘を育てるAさん。
なかなか授からず、諦めかけていたときにできたお子さんということもあってか、目に入れても痛くないほどかわいがって育ててきたそうです。
どこへ行くにも手をつなぎ、楽しいこともつらいことも真っ先に相談し合う姿は誰から見ても仲良し親子。しかし、お嬢さんが高校に入ると、すこしずつ生活が変わってきました。
『高校生になった娘は、あまりにも忙しくて家にいる時間がグッと減ってしまったんです。朝ご飯を食べて7時前に家を出て、学校、部活、塾、バイト。駅のホームで友だちと延々しゃべり、暗くなっても帰ってこない。ふらっと帰ってきたと思ったら、夕飯を食べて寝てしまう。
ある日「ああ、もうご飯だけあればいいんだ 」と気づいたんです。
それが、卒母を意識し始めたきっかけですね』
しばらくの間は寂しさややるせなさ、「今まで何のために頑張ってきたんだろう」という虚しさでいっぱいになってしまったAさん。
このままではいけないという思いから、卒母後に何をして生きていこうと考えたのですが、何も思い浮かびません。Aさんはそんな自分に愕然としました。
『出産する前の自分がどんな人だったのか。何が好きで、どうなりたかったのか。そういうのが全く思い出せなくなっていたんですよ。若い子みたいで恥ずかしいけれど、そこから「自分探し」を始めました』
Aさんが始めた「自分探し」。ヒントになったのは、昔のアルバムだったといいます。
『アルバムを見ていて、海の写真が多いなと思いました。そして、ダイビングをしてみたかったことを思い出したんです。これから少しずつ泳ぎや潜りの練習をして、いつか夫と一緒にダイビング旅行に行きたいです。