睡眠の確保がカギ!? 夏休み明けの“子どものグズグズ”に対処するコツ
また、園に通っているお子さんの場合には、「今日、幼稚園でどんな遊びをしたか、帰ったらママに教えてね!」などの声かけがよいかと思います。
ポイントは、お子さんが園や学校での活動に集中したり、興味を抱いたりするサポートをしていくことです。
●生活習慣からのアプローチ
大川(2010)は、睡眠に問題をもつ子どもたちは、身体症状(昼間に眠い、横になりたい、頭痛、肩こり)とともに、イライラする、物事に熱心になれないなど集中力・記憶力の低下、感情抑制の困難がみられることを指摘しています。
また、西出(2007)の園児を対象とした調査では、園児の休み明けの疲労は休日の睡眠習慣に関連することが示唆されています。
このことからも、ママはお子さんにとって最適な睡眠を確保 できるよう心がけたいものですね。
ある調査では、就寝時間が遅い子どもたちの特徴として、親自身が遅くまでTVを見ていることがわかっています。
ですから、もしお子さんの就寝時間が足りないと感じているのなら、お子さんの寝る時間には一度TVを消してみるのもよいかと思います。
ちなみにわが家も、子どもの寝る時間にはTVを一度消すことにしています。
また、読み聞かせをした後には部屋の電気も消しています。
子どもが寝たら起きようと思っていたのに、何度そのまま朝まで寝てしまったことか……翌朝、後悔の嵐です(笑)。
それでも多くの専門家が乳幼児期・児童期における睡眠の重要性を指摘していますので、子どもが小さいうちは、子どもの睡眠を第一に考えて生活できたらと思っています。
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いかがでしたか?
今回は夏休み明けにママが簡単に試せるお子さんのグズグズ対策についてご紹介しました。お子さんが元気に楽しく学校生活が送れるヒントになったら嬉しいです。
【参考文献】
・『子どもの脳を育てる教育家庭と学校の脳科学』永江誠司・著
・『子どもの睡眠と脳の発達睡眠不足と夜型社会の影響』学術の動向vol15(P34〜39)大川匡子(2010)
・『就園児の休み明けの疲労と休日の睡眠に関する調査研究』三重看護学誌9巻(P73〜82)西出りつ子・谷崎美幸(2007)
●ライター/今井千鶴子(臨床心理士)
●モデル/REIKO(SORAくん、UTAくん)