非正規でも様々な仕事の現場を支えている真面目に働く人に1,500円程度の時給を支払うことがそんなに躊躇すべきことなのでしょうか?
親がある程度の経済力を持っていないと高等教育を受けられない現実。住宅ローンを組むことができる階層の人だけを見た持ち家中心の住宅政策。こういったもの全てを藤田さんが指摘するようなものに改めて行くべきでしょう。
筆者は安藏博士や藤田さん同様、非正規で働く独身者の人たちが恋愛や結婚や子どもを持つことを現実的な夢として見ることができる世の中 にならなければわが国の未来はないと考えています。
●参考文献:『実効性のある少子化対策のあり方』小峰隆夫・編、安藏伸治他・著
2015年、経団連出版
●ライター/鈴木かつよし
●モデル/香南