しかしここで疑問なのが、夫が家事をしてくれないと嘆く妻は、夫に家事をしてもらうための努力をしているのでしょうか?
上の図を見てみましょう。
7割以上の妻が、「直接依頼する」か「会話の中でそれとなく伝える」だと回答しています。
具体的にどのように直接依頼しているのか、内容も気になります。ご存知の通り、伝える内容よりも伝え方の方が何倍も大切だからです。
●会話の中でそれとなく伝えてもわからない
そしてもう1つの「会話の中でそれとなく伝える」は、夫に家事を負担させる方法としては悪手だと言えるでしょう。なぜなら、それとなく伝えても行動に繋がらなければ無価値だからです。
例えば、あなたが好きな人にそれとなく行為を伝えたとします。しかし相手は気づきません。
あなたはイライラします。「なんでわかってくれないの?」と愚痴をこぼします。
さて、誰に問題があるか、すぐにわかりますよね。
●大事なのは他者視点
大切なのは、自己満足ではなく他者満足であり、「私をわかってほしい!」ではなく、「相手は何を考えているかな?」と思いやることです。
「夫が家事をするのは当たり前!」という声が飛んできそうですが、その意見も怪しいと言えます。なぜなら、統計的に見ても女性より男性の年収が高い傾向にあり、年収が低い女性が家事をするべきといった価値観が世の中に広まっているからです。
昭和の価値観を受け継いでいる夫もいらっしゃいますが、家事は妻が負担するもの、という思考はまちがいなく刷り込まれています。そんな夫たちに、なんの戦略も持たずに想いだけを伝えても動いてはくれません。
好きな人に向かって、「好きです。付き合ってください」と10回以上言ったところで付き合えないのと同じこと。やり方も考えなければいけません。
外注or家事分担表をつくる
では、具体的にどのように家事の負担を減らせばいいのでしょうか。
ここでは2つのやり方を紹介します。●外注で家事をやらない選択を取る
1つ目が、外注です。
「いや、それじゃ意味がない」と思われますか?本質的な解決にはならないでしょうか?そもそも、なぜ家事をやらなければいけないのでしょう。
家事をサボってはいけない、という価値観でもあるのでしょうか?
数年前に道端アンジェリカさんが、ベビーシッターに子どもを預けて夫とデートに行ったことをSNSで投稿したところ、炎上騒ぎになりました。