避難訓練はOK? 子育てママ向け「地震対策」のチェックポイント3つ
火事に関連していえば、電気が復旧するときに起きる“通電火災”の危険性も忘れてはなりません。
子どもを火災から守るために、家を離れる際にブレーカーを切ることも忘れないようにしましょう。
●(ii)ベビーカーはNG、抱っこひもを使用する。
揺れがおさまったのを確認したら、可能なかぎり火の元とブレーカーを切り、靴を履いて避難します。避難の際に、原則としてベビーカーは使用しません。
地震後の街にベビーカーで飛び出しても、がれき、人ごみ、段差でほとんど機能しないのが現実であり、実際に被災したママたちは口をそろえて「抱っこひもを使用」と言い切ります。
赤ちゃんはもちろん、歩ける子どもでも、逃げ遅れや迷子が心配な幼児は抱っこひもで連れて逃げます。
人間危機に直面すると信じられない力が出ると言いますが、子どもが3人以上いるママが「末っ子は抱っこ、下から2番目はおんぶで、歩ける子たちの手を引いて逃げた」なんていう話もザラにあったようです。
お古でも何でもよいので、予備の抱っこひもを捨てずに取っておくと避難する際に役立ちます。
抱っこのときもそうですが、とくにおんぶのときは子どもの頭がむき出しになるので、防災頭巾やヘルメットをつけてあげるようにしましょう。
●(iii)どんな場所でも、靴は履いたまま
避難所に指定されている施設や公園に逃げる際、また余震がおさまって一旦帰宅する際、室内と外を行ったり来たりする場面が多いかと思います。
大人はもちろん、子どもも靴を履いたまま過ごさせるのが原則です。
たとえ避難所についたとしても、二次災害などで移動を余儀なくされることもあるかもしれません。身を守るためには、親子ともども足裏のケガは致命傷です。地震後の屋外には窓ガラスや壁材の破片などが飛び散っていることがおおく、万一ケガをしても十分な治療を受けられる保障はありません。裸足で逃げるのは危険と心得ましょう。
●(iv)はぐれた場合を想定して、子どもに持たせるもの
これは避難前の心がけになりますが、防災グッズの中に子ども用ミニリュックやウエストポーチのようなコンパクトなバッグ(抱っこ、おんぶに支障のない大きさのもの)を用意しておき、避難の際に子どもの身につけてあげます。
中には本人の情報カード(親の連絡先・アレルギー情報などを記入)、保険証などのコピーを入れておきます。
はぐれるというのは最悪の想定ですが、万一のときに子どもが問題なく保護してもらえるよう対策を打っておきましょう。