心の病気カモ!? ゆとり世代に増加する「電話恐怖症」の原因と予防法
もしもこれまでの育児に、誰かと比較し蔑む発言や、恥を痛感させるような振る舞いがあったと感じるのであれば、お子様の将来のために改めるべきなのではないでしょうか。
●失敗をしても、きっと大丈夫! と思える子どもに
「電話に出るのが怖い」という思いの裏には、失敗をすることや恥をかくこと、それを周囲の目に晒されることを過度に恐れる心理があります。とはいえ、このような恐怖心は誰しもが大なり小なり感じているもの。
メモをとる準備をして、落ち着いて対応をすれば大丈夫……というアドバイスもありますが、まずは“失敗は誰にでも起こりうる” ということや、“失敗をしても、きっと挽回する方法がある”という、もっと初歩的なことを学ぶのも重要なのではないでしょうか。
これらは、経験からしか学ぶことができません。つまり失敗をして、そのミスを自力で挽回させる経験が必要なのです。
失敗をしたとき、「なんでできないの!」と怒ったことはありませんか?子どもの失敗を、「もう!お母さんがやっとくから、あっちに行って!」と、大人が片付けてしまったことは?
例えるならば、柔道の基礎である“受け身”。つまり安全に負ける練習です。
子どもたちにもぜひ、安全に失敗する経験をさせてあげてください。
【参考文献】
・『対人恐怖心性と養育体験の関係性について』大久保純一郎・著
●ライター/木村華子(ママライター)