重症化の心配は? 子どもの「3大夏風邪」の予防法&感染後のケア
夏が長い台湾在住のママライター、なかやまあぽろです。
ママ友と一緒に子どもたちを公園で追いかけていると、汗ばみ初夏らしくなってきたと思うママさんたちも多いのではないでしょうか。
プールや海、キャンプにバーベキューなど、 夏は子どもたちにとって活発に活動できる楽しい季節ですね。
でも、ママたちが心配なのが夏に流行する感染症。空気が乾燥してインフルエンザなどが流行しやすい冬季を終え、ホッとするのはつかの間です。
今回は、夏に流行し赤ちゃんや子どもが感染しやすい3大夏風邪について、小児科医のアドバイスを元に予防と感染後の対策 をご紹介します。
●夏風邪の原因であるウイルスにかかると、赤ちゃんにとってつらい症状が出ることも
夏に流行する感染症、3大夏風邪は、主に『プール熱(咽頭結膜熱)』『ペルパンギーナ』『手足口病』 です。
これらは夏風邪の原因と言われるウイルスが原因ですが、重症になることは少ないと報告されているものの、高熱が続いたり体の発疹や口内炎が出たりするなど、特に赤ちゃんにとってつらい症状が出るようです。
●プール熱:目や体を清潔に保つことがポイント
『プール熱』という名前の通り、子どもたちがプールで感染しやすいと言われる感染症です。
特に7~9月に流行する傾向があり、唾液や便から感染する とされています。
主な症状は、のどが赤く腫れる、高熱が出る、下痢やおう吐、目の充血や結膜炎といったものです。
●(1)プール熱に感染しないためにできること
・子どものプール後、必ず目や体をよく洗い、清潔に保つ。
・タオルの貸し借りで感染する場合もあるので、子ども間での貸し借りは避ける。
・目などの粘膜の材料になるタンパク質、粘膜を強化するとされているビタミンAやC、Eを多くとれるよう意識した食事を与える。
●(2)プール熱に感染してしまったら
・治療は主に点眼薬など。必ず医師の指示に従って使用する。
・結膜炎の症状がある場合、家族間の感染を防ぐために洗面器やタオルを共有しない 。
・こまめに水分補給をし、のどにしみない薄い味付けの食事を与える。
●ペルパンギーナ:発汗を促し、体温調節機能を養って
夏風邪の代表疾患とも言われているペルパンギーナは、1歳代の赤ちゃんが感染することが最も多く、患者の90%前後が5歳までの子どもで占められます。主な症状は、突然の発熱が2~3日続き、のどに小さな水疱が約数十個できるといったものです。