お金を大切に使う!? 子どもに導入すべき「出来高制お小遣い」のススメ
計算の間違いがない場合、請求したお小遣いが受け取れる仕組みになっています。
じつはこの“お小遣いの出来高制度”、私が子どもだったころに実家で行われていたシステムでした。
当時は「お手伝いしなくちゃお小遣いがもらえないなんて、ウチは貧乏なのかな〜」と不満に思っていたものです。
ところが、いざ自分が親になってみれば、これほどお金の大切さを子どもに実感させるシステムはないのでは!? と感じるようになりました。
具体的なメリットには、以下のようなものが挙げられます。
【お小遣いを出来高制にするメリット】
・目標(ほしい物)を設定し、その金額に近づくために子ども自身で努力できる
・働いてもらったお金は、他の手段で手に入れたお金よりも大切に思える
・稼いだお小遣いで買ったおもちゃは、もっと大切にできる
・お手伝いを進んでやろうと思えるようになる
・お金の計算は、算数の勉強にもなる
いいこと尽くしの“出来高制”!この制度のおかげか、わが家の子どもたちは特に文句もなくお手伝いをしてくれるようになりました。
正直、忙しい夕飯時では、子どもたちが積極的にお手伝いをしてくれるだけでも母はメリットを感じてしまいます……。
●年齢や学年ごとに、支給額が平均的になるような単価を設定する工夫を!
前出の『子どものくらしとお金に関する調査』によると、小学校低学年の子どもに対する1か月あたりのお小遣いで、最も多く回答されたのが「500円から700円」、平均額は「949円」とのこと。
単価金額の設定により、わが家の子どもが毎月提出してくるお小遣い表も、およそ500円前後になることが多い印象です。とはいえ、当然お手伝いをしていなかった場合は300円、200円……と金額が小さくなることも。
支給額が少なくなってしまうことは自業自得の出来高制ですが、「頑張っているにも関わらず、毎月のお小遣いがとても少ない (平均を大きく下回っている)……」という事態は避けるべきだと考えています。
お小遣いの額はご家庭ごとの金銭事情も関わるデリケートなテーマですが、単価を決める際には年齢や学年に応じた調節 を行い、働けど働けど評価が得られない“ブラック企業”ならぬ“ブラックお母さん”にならないように注意してあげてください。出来高制で手にしたお小遣いは、子ども自身の頑張りです。金額が大きくなれば、当然「来月もがんばるぞ」