学力だけじゃない!? ゆとり教育で問題だったと思うことランキング
小中学校での教育内容が、いわゆる“ゆとり教育”として行われたのが2002〜2010年度。
この教育を受けた世代を広く“ゆとり世代”と呼びますが、いろいろな面で批判の対象とされることが多いのはみなさんもご存知の通りです。
学力だけにとどまらず、「ゆとりだから……」という言葉で人間性まで否定されかねないこの問題。
今回はパピマミ読者の皆さんに「ゆとり教育で問題だったと思うこと」 についてアンケートを実施しましたので、その結果を発表したいと思います。
同時に行った『ゆとり教育で評価できたところは?』というアンケートでは、「デメリットしかなかった」という回答が半数近くを占めたようですが、いったい何が問題と感じられているのでしょうか。
●ゆとり教育で問題だったと思うことは?
・1位:学力の低下……23%(23人)
・2位:競争意識の低下……19%(19人)
・3位:コミュニケーション能力の低下……16%(16人)
・4位:とくに問題はなかったと思う……13%(13人)
・5位:自主性の低下……11%(11人)
・同率6位:精神年齢の低下……10%(10人)
・同率6位:協調性の低下……10%(10人)
※有効回答者数:102人/集計期間:2016年6月20日〜2016年6月21日(パピマミ調べ)
●「学力の低下」がトップという結果に
『ゆとり教育中に行われた学習調査では、日本の順位が下がってましたよね。勉強なんてやったぶんだけ伸びるんだから、学習時間が減ればそういう結果になるのは当然のことでしょう』(40代パパ)
『思考力を鍛えるための学習を増やすといっても、それらしい成果があったとは思えませんね。大学受験なんかも結局は暗記勝負じゃないですか。
遠回りしただけのように思えます』(30代ママ)
最も問題だったと感じられているのは、やはり学習面。
OECDが行っている生徒の学習到達度調査では、ゆとり教育中の日本の点数低下が顕著となり、教育の見直しに着手するきっかけともなりました。
知識を暗記する詰め込み型の教育から脱却するためのゆとり教育で、“総合的な学習”などの思考力を付けるための教育が推進されたものの、目に見える結果が出たとは言いづらい でしょう。脱ゆとり教育を果たした現在の教科書は、当時より4割ほど分厚くなっていると言われています。
●次いで「競争意識の低下」