高校受験までに克服! 数学の苦手な子が見直すべきポイント2つ
【パパからのご相談】
娘が中3で、受験を控えています。娘は明らかな文系で、国語、社会、英語の勉強は順調ですが、どう頑張っても数学の成績が伸びません。
私はもともと理系で数学が得意なほうでしたので、妻から数学を教えるようにと言われ教えていますが、教えたその場ではできても、テストになると途端にできなくなり、努力が点数につながっていない状態です。
全ての科目の中で最も数学に時間を費やしているのに、全く成果が出ない現状……。
公立高校を志望しているので受験が心配なのもありますが、親として、この状況を何とかしてやりたいです。
●A. 数学が苦手な子には、見直すべきポイントがあります!
こんばんは。教育アドバイザーの佐々木です。勉強嫌いのお子さんの指導を得意としています。
一生懸命やっているのに成果が出ない。これほどつらいことはありませんよね。周囲の人間は間接的にしか関われないので、もどかしい気持ちもあろうかと思います。
とくに文系女子にとって、数学ってほかの科目と勉強方法が全く違うので、やりにくい部分も多いかもしれません。
数学、算数が苦手な子にありがちなこと。“計算が遅い” という問題です。計算が遅すぎるゆえに、全然進まずに、嫌になって折れてしまうのですよね。
数学でなかなかな伸びないとき、確認すべき点は2つです。
●(1)計算のやり方を、理解できているか?
計算の方法を理解していないと、足すべきところで掛け算してしまうなど、得意な人にとっては理解できないような計算 をやってしまうことがあります。もちろん、本人に悪気はありません。
中学生なら、プラスマイナスの計算や文字式の計算でつまずく子がとても多いです。数学でなかなか成績が振るわないのであれば、ここの理解を確認します。
特に文字式では、文字が出てくると途端にわからなくなる子がいます。
文字式が苦手な子は、文字を数字に置き換えて、具体化して考える ことがコツです(たとえば、30円の品物をa個買ったときの代金を求める問題では、aを具体的な数字にします。「a個じゃなくて、3個だったらどう計算する?」と聞いてあげれば、答えられるでしょう)。
●(2)単純計算を「考えずに」やれているか?
計算するときに、「えーっと」と考えていたり、指で計算していたりしませんか。
計算で考えてしまう ことが、遅さとミスの原因です。