夫婦間だけじゃない!? 中高生に広がる“デートDV”の実態と対処法
【ママからのご相談】
ママ友の中学生になる娘さんが、どうやら同級生の彼氏から暴力的な扱いを受けているようです。
娘さんの様子がおかしいことで気づいたそうなのですが、娘さんはなかなか彼氏と別れようとしないそうです。
いわゆる“デートDV”だと思うのですが、友人はDVのことはあまり知らず、どうしたらいいのかわからないと言っています。私はどうするべきでしょうか。
●A. “当事者だけ”“保護者だけ”“学校だけ”で解決しようとしないこと!
こんにちは、佐原チハルです。
かつてDVといえば、結婚している夫婦間にのみ存在していると思われてきました。
けれど現在では、婚姻関係にない恋人間でもDVが起こり得る ということが知られるようになり、“デートDV”という言葉も一般的になってきました。
とはいえ、いざ自分や自分の大切な人・親しい人が被害者になってしまったら、どうすればいいのかわからなくなってしまいますよね。
そこで今回は、DVの定義と対処法についてポイントをまとめてみました。
●DVの定義
NPO法人全国女性シェルターネットのホームページによると、DVとは『親密な関係にあるパートナーからの暴力』と定義されています。
DVのパターンには“身体的暴力”“精神的暴力”“性的暴力”“経済的暴力”があると言われています。
“社会的暴力”というものもあって、“人間関係・行動を監視する”“友達との付き合いを制限する”などが当てはまります。
男性から女性への“身体的暴力”だけに限っても、4人に1人の女性が被害経験を持っている そうです。
また夫婦間(事実婚も含む)だけに限っても、3日に1人は妻が夫に殺されているというデータもあります。
DVは私たちにとってとても身近なものなのです。
●中学生でも当然DVは起こります
DVは昔、夫婦間でのみ起こると思われてきました。
けれど現在では、中学生や高校生のカップル間でもDVが起こると知られるようになりました。
中高生のDVでよく聞かれるのは“精神的暴力”かつ“社会的暴力”としての“束縛”です。
異性の友達との付き合いを切るように言われる、(同性であっても)友達付き合いより自分との時間を優先するように言われる、LINEなどのレスが遅いと怒られる、などです。別れ際には「別れるくらいなら死ぬ」と脅される、などもあるそうです。