悲劇は突然起こる! 流産・死産を経験した“天使ママ”たちの体験談3つ
“天使ママ”とは、残念ながらこの世に生を受けることができなかったお子さんや、生まれることができても短い一生だったお子さんを授かったママたちのことを指します。
起きるトラブルの多くは流産や死産であるため、天使ママたちは大きな喪失感や無力感、深い悲しみを味わうことになります。
今回は、3人の“天使ママ”さんたちから、貴重な体験談をうかがうことができました。彼女らがどのようにお子さんと別れ、その悲しみをどうやって乗り越えてきたのか。そっと耳を傾けてみましょう。
●(1)初めての妊娠で初期流産。看護師さんは「泣いていいよ」と言ってくれた
『結婚してすぐ妊娠しました。6週目にはエコーでピコピコ動いている心拍も確認でき、喜びと感動でいっぱいになっていたのですが……その後、次の検診では心拍が確認できず、赤ちゃんが亡くなっていると告げられました。
まるで一気に奈落の底へ叩き落されたような感覚でした 。稽留流産だったので、赤ちゃんをお腹から掻き出す手術をしなければならないと告げられました。呆然としているうちに、看護師さんや事務の方がたくさんやってきて、あっという間に手術日が決まってしまいました。
手術までの1週間がとてもつらかったです。おなかの赤ちゃんは亡くなっているのに、体つきはどんどん妊婦さんらしく変わってくる 。つわりのような症状や、胸の張りを感じるたびに、どうして……と身を裂かれるような思いになりました』
初めての妊娠での初期流産。とてもツラい思いをされたでしょうが、どのようにして乗り越えることができたのでしょうか。
『とにかくたくさん泣きました。
看護師さんたちも「泣いていいよ、遠慮しなくていいんだよ、悲しいことなんだから泣いて当たり前なんだよ」って言ってくれたので、入院中もずっと泣いていましたね。手術後も喪失感がひどく、抜け殻のようになっては涙する毎日でした 。
気持ちが変わったのは、手術の1か月後くらいですね。術後検診で先生が「とってもキレイな子宮だね。もう大丈夫だよ」って言ってくれたこと、そして次の生理が無事に来たこと。その2つにとても救われました。流産は悲しかったけど、体がちゃんと回復しようとしてる。そのことがとても心強くて、うれしかったです』(30代女性/妊娠8週で流産)
●(2)妊娠中期での死産。
病院の温かい対応に救われた
続いて紹介するのはこちらのエピソード。