選ぶポイントを整理! パートで働くママは幼稚園と保育園どちらが安心か
保育園と別に習い事をするよりも割安で、学べる時間も確保しやすかったそう。一考の価値はありそうです。
●情報収集時のポイント
保育園と比べると、幼稚園の方が保護者に求められる“参加度合い”が高いと言われています。そのため幼稚園の見学の際には、
・役員会の有無をはじめとした保護者参加の量
・お弁当の頻度(給食の場合、アレルギー対策はあるか)
・慣らし保育の長さと、預かり保育開始時期
などは、特にしっかり確認しておきたいところです。
●“育休がない”場合の注意事項
“子ども・子育て支援新制度”に移行して以来、保育支援を受けられる幅はたしかに広がりました。
パートタイマーでも保育園に預けやすくなったとされていますし、育休中の継続保育 が利用できるようにもなりました。
けれど育休がとれないような形態での働き方ですと、そもそも点数が低く保育園に“落ちやすい”だけでなく、産休明けすぐに復職できない場合、結局上の子は保育園を退園させられてしまうことがあります。
埼玉県所沢市では、育休中であっても上の子を退園させるべきとの見解が出されたことがあり、ニュースにもなりました。
しかし、幼稚園なら安心とも言い切れません。
幼稚園がもし“認定子ども園”に移行してしまえば、夕方までの“預かり保育”は、保育園と同様の基準で自治体に審査 され、認定される形になります。
退園させられてしまうことはありませんが、「保育園では預かってもらえないから幼稚園を選んだ」のに、復職しようとしても結局夕方までの預かりが利用できなくなってしまうという可能性があるのです。
情報収集の際には、そうした不安についても確認できるよう準備をしておきたいですね。
幼稚園の先生をしている知人から、こんな言葉をもらったことがあります。
『保護者さんに無理がないこと、保護者さんの生活の都合に合っていることが大切。とにかく無理がないのが一番。保護者さんが安心して育児に向かい合える環境であることが、結局は子どものためにも一番』
正規雇用ではない働き方ですと、「不利な制度設計になっている」と感じられることも多々あるかと思います。
そうした理不尽への声もあげつつ、ともかくは目の前の期限に向け、できることをひとつずつしていきましょうね。
【参考リンク】
・子ども・子育て支援新制度 | 内閣府(http://www8.cao.go.jp/shoushi/shinseido/outline/)