先入観なしで有利? 乳幼児期に英語を学ばせるメリットと効果的な学習法
乳幼児の英語教育を成功させるポイントは一つ。英語に触れる量の多さにあると言っても過言ではないのです。
●耳から入り、目で確認して口から出す
英語圏の乳幼児が英語を学ぶ場所は主に家庭と幼稚園などの教育施設です。
そこでは、英語で話しかけられ、英語の歌を唄い、英語のテレビや絵本を見て読んで過ごします。これを、日本での生活にどれだけ持ち込めるかがカギとなります。
親がネイティブ英語スピーカーでなければ、英語で話しかけることは難しいでしょう。そこで、英語のアニメや簡単なゲームなど、聴覚と視覚に訴える材料 を使うのがおすすめ。
絵本はCD付きを選び、絵を見ながら何度も繰り返して聞きましょう。
親も一緒に学び取るつもりでつきあいます。
これらに、1日1時間を費やすか、3時間を費やすか、その量の違いが効果の違いとなって現れてきます。
●日本語がダメにならない?
乳幼児期の英語教育は日本語力の低下につながるとして警鐘を鳴らす人もいます。
海外生活で英語の幼稚園に通わせたから、国際結婚家庭で家族の共通語が英語だったから、そのために日本語が話せなくなってしまうことがあるともいいます。
確かにそういった例もあります。ただその多くは英語の量が日本語の量と逆転した結果 起こっているのです。それだけ量が言語習得に影響を与える、その証拠ともいえそうです。
日本で暮らし、通常日本語に囲まれていれば、日本語が話せなくなることはまずありません。
24時間のうち3時間程度を英語に譲っても、それは変わりありません。
●まとめとして
子どもに英語を習得させたいと考える親は少なくありません。ただ、中学校以降の授業で学ぶ“英語”と“英会話”は別物です。
乳幼児期の英語教育はあくまで英会話。英語の学力に直接結びつくとは限らないことも知っておきましょう。
ただ、時代や世界が求めているのは“英会話”のほう 。それを学び取るには、どの年代よりも乳幼児期がもっともスムーズなのです。
そして、家庭で英語に触れる時間の量を増やすことが、その効果をより大きくしてくれるのは、間違いなさそうです。
【参考リンク】
・子どもの英語教育を科学する第一回 | 小学校英語教育応援サイト(成美堂)(https://www.seibido.co.jp/kids/think/think4-1_1.html)
●ライター/さとうあきこ(海外在住プロママライター)
●モデル/神山みき(れんくん)