実は一番合理的? “一目惚れ”で結婚することが正しいワケ
こんにちは、エッセイストでソーシャルヘルス・コラムニストの鈴木かつよしです。
「“好き”だけで結婚しなけりゃよかった」というのは既婚の女性にとって永遠の“心の声”なのかもしれません。
「あのとき伯母が紹介してくれた老舗の御曹司と一緒になっていれば」とか、「顔なんかイマイチでも三世代住宅付きのあの男性と結婚してたらなあ」だとか。
第一印象で「この人しかいない!」と思い込んで、突っ走って結婚した今の旦那で本当によかったのだろうか。ときどきそんなことを考えてしまうアナタに、今回のコラムは読んでいただきたいと存じます。
都内で精神科・神経内科のクリニックを開院する医師のT先生(50代女性/都内精神科・神経内科クリニック院長)は、『人と初めて出会ったときの第一印象というものは大事にすべき。異性に対するいわゆる“一目惚れ”も、そういった大切な判断材料の一つです』と述べ、第一印象の良さを重視して結婚へと至ることは医学的に間違ったことではないとおっしゃっています。
今回は「一目惚れで結婚することは間違っていない」という説のエビデンスについて一緒に考えてまいりましょう。
●一目惚れ結婚を後悔するのは、結婚相手に経済力がなかったとき
女性が一目惚れで結婚してしまったことを後悔するのは「結婚した相手の男性の経済力が思っていたほどではなかった 」と感じたときに多いのではないかと思われます。具体的な例えを挙げてお話ししてみましょう。
出会ったころの夫のことを「若いのに自分の趣味でもある楽器の専門店を経営して立派に生活してるなんてステキだわ」と好きになり、彼の方からも「僕のことを世界でいちばん理解してくれるあなたを愛しています」と言われれば、それは結婚することになりますよね。
でも、結婚後の生活は現実そのものですから自営でお店を経営していくことはけっして甘くなく、欲しい服も買わずに我慢して生活費を切り詰めながら夫のお店の業績好転を待つということも必要になってきます。
そんなときにふと、「ああ。旦那に一目惚れなんかしないでもっと安定した職業の男性と一緒になってた方が生活楽だったんだろうな」との思いが一瞬頭をよぎったとしても、仕方のないことです。
●偏桃体が瞬時に下す総合判断は相手の潜在的可能性にまで及ぶので信頼性がある
ただ、それはそうなのですが、旦那さまの経済力といっても70年、80年の人生の中の30歳時点、40歳時点のものですよね。