長い目で見ればトク!? 保育士&先輩ママが語る“早生まれ”のメリット
妊娠から出産までは、“十月十日”と言われています。妊娠が分かってすぐに計算し、その日を心待ちにしているマタママさんも多いことでしょう。
でも、予定日が1月、2月、3月に当たることがわかると、手放しで喜ぶことができない人もいるのでは。そう、“早生まれ”になってしまうからです。
保育園に入れるのがとても難しくなる、クラスの友だちよりも幼く能力が劣る、幼稚園や小学校のお受験をする際に不利になりそう……といったデメリット面ばかりが取り沙汰されがちな“早生まれ”。
しかし、早生まれは本当に損するばかりなのでしょうか。
今回は現役保育士さんや早生まれっ子のママさんたちに、そのメリットやトクしたことを聞いてみました。
●(1)園のリズムになじみやすい
保育園や幼稚園へ入園させる際には、多くの早生まれっ子ママたちが気をもんでしまうものです。
わが子が集団生活についていけるのか。ほかの子よりもずっと幼いのに、ちゃんとやれるのかどうか。とても心配になってしまいますよね。
でも、心配ご無用。都内で働くベテラン保育士さんからこんな話を聞くことができました。
『月齢が高い子は、私たちの指示にも「なんでやらなくちゃいけないの?」「そんなのイヤだ」とハッキリ自己主張してきがちです。頼もしい反面、園生活のリズムに乗せるのが少し難しいと感じることもあります。その点、早生まれのお子さんはあっさりしたものです。
周囲をよく見て模倣し、アタマではなくカラダから生活リズムを吸収してくれるんですよね。素直に流れに乗ることができるのは、月齢の低さならではのメリット だと感じています』(50代女性/保育士)
●(2)空気を読むチカラに長けている
4月生まれと2月生まれ、両方のお子さんをお持ちのママさんは、それぞれのお子さんを比較・分析してくれました。
『4月生まれの上の子は、幼稚園でも小学校でもリーダー格。先生や友だちから「さすが○○くんだね!」「クラスで一番のお兄さんだもんね!」とほめそやされていました。本人もその自覚を強く持っていて、リーダーであろうとし続けるあまりプレッシャーに感じたり、時にはお友だちの行動に口出ししすぎて煙たがられたりしたこともあったようです。
下の娘は2月生まれ。クラスで一番チビで幼く、たよりない存在でした。そのぶん、先生から手厚くされ、かわいがってもらえたと思います。