どれがピッタリ? 家族構成別に見るオススメの“家の間取り”5つ
こんにちは、海外在住プロママライターのさとうあきこです。
引っ越すとき、家を建てるとき、リフォームを考えるとき……あんな家、こんな部屋といろんな夢が浮かびますね。
実際には、夢のマイホームの姿とは別に、そのときと将来予想される家族構成によって、必要とされる間取りが変わってきます。
そこで今回は、日本における一般的な家族構成のスタイルと、それぞれにベストだと考えられる間取りの例を4つの異なるタイプの家族構成を持つ知人にインタビューしました。
また、私自身が海外で暮らして知った、将来的に取り入れたいなと思う海外の間取りの長所もご紹介したいと思います。
●親と一人っ子
香港在住14年の後日本に帰国したAさんの例。働くママと中学生の子どもの母子家庭という事情から、セキュリティを重要視してマンションを選びました。
家族構成が二人であること、日中に二人そろって在宅する日が少ないことから選んだ間取りは2LDK。
二人がそれぞれに個室を持ち、友人などが泊まりに来たときには客間として使えるようにと共有スペースのリビングを広めにしておこう という狙いです。
Aさんは、広々としたリビングの居心地の良さに、『難しい年頃の子どもも個室にこもることなく、リビングでくつろぐことが多い』とLDスタイルの利点を強調します。
母子家庭一人っ子だけでなく、両親と一人っ子という家族構成にもあてはめられるパターンでしょう。
●親と複数っ子
親と2人以上の子どもからなる家族の場合、子どもの年齢が上がるとともに、部屋の広さよりも部屋数の多さが必要になってきます。
ただ、『子どもが一定以上の年齢に達すると再び必要な部屋数が減っていくため、部屋数調整のできる間取りが理想 』というのは、夫婦と3人の女の子と1人の男の子、計6人家族のYさん。
『同性だからって娘3人は同じ部屋で、息子にだけ一人部屋っていうのもね……』というYさんのお宅は現在のところ賃貸住まい。
夫婦と4人の子どもの5部屋を持つ物件はなかなかないのが現実です。
そこで、Yさんが苦肉の策として考えたのは、部屋やリビングルームをパーテーションするという方法 。
例えば3LDKでも、6畳か8畳の2部屋を2つにパーテーションし、残りの1部屋を夫婦の寝室にするという案や、広々としたリビングの一角を区切って息子の個室にするという方法。