2019年11月18日 15:55
家庭でできるライフスキルの高め方① すべてのベースとなる「考える力」をつける方法
■考える力を育むには親の我慢が大切
「何を」という漠然とした聞き方で答えられない場合は、選択をさせることから始めましょう(写真はサカイクキャンプのライフスキル講習)
「そんなことをしたらうちの子は何もしない」と思う方は、「何を」という漠然とした聞き方ではなく、「今日の夕食はカレーとトンカツどっちがいい?」など選択させるのはどうでしょう。もちろんこの時も、子どもが選んだものを否定してはいけないと高峯コーチは言います。
2択、3択と選択肢を増やしながら、「どうしてそうしたいと思ったの?」「どうしてそれを選んだの?」と、理由を考えさせるのも効果的です。
子どもの頭がどうやったら動くのか、どうやったら考えられるのかを、親が想像し話しかけ、行動を起こしてみましょう。
親御さんが思っているほど、子どもは未熟でも、何もできないわけでもありません。時間がない、子どもに判断をさせるのは不安、親が考えた方が楽......など様々な事情はあるかもしれませんが、日々の生活の中で親が子どもの先手を打つことが、子どもから考える機会を奪ってしまっているのです。
考える力を身に付けるには、たくさん考える機会を作ることが一番の近道です。日々、学校や練習、塾などで現代の子どもたちは分刻みのスケジュールをこなしています。
しかし、そのなかで自分で考え、行動に移すことはどれ位あるでしょうか。
高峯コーチは、1週間のうちの1日、まったく予定のない日を作ってみるのもいいと提案します。朝起きる時間も何をするのかも子どもの自由。親が口出し、手だしはせず、命にかかわること以外はじっと見守ります。
最初のうちはずっと寝ていたり、ダラダラと過ごすかもしれませんが、多くの場合は「これでいいのかな」「せっかくだから○○をしよう」と、考えるようになるはずだと言います。そして、その考えを実行に移すのです。
子どもの考える力を伸ばすには、親の我慢が不可欠です。「子どものためを思って」や、「良かれと思って」つい口も手も出してしまいがちな親御さんたちにとって何も言えないのはきっと苦しいと思いますが、子どもは何も考えていないわけではありません。
じっと見守って自分から動いてくることを待ってあげましょう。
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