サカイクサッカーノートで育まれる、"不確実な時代"に必要なスキルとは?
「サッカーノート」は、工夫をして活用すればサッカーの上達に役立つことは言うまでもありません。それに加えて嬉しい副次的効果も。それは、子どもたちの成長や大人になってから必要なスキルも育まれることです。
今回は、サカイクサッカーノートの監修者である「しつもんメンタルトレーニング」の藤代圭一さんに、サカイクサッカーノートを書くことで、どうして「社会で生きる力」が身につくのか詳しくお話を伺いました。
(取材・文:小林博子)
藤代さん監修!
1日10分で書けるサッカーノート>>
サカイクサッカーノートは、質問に答える形式だから初めての子も書きやすい
【関連記事】「なんでも書いて」ではかえって書けない。しつもんに答えるサッカーノートが書き続けられる理由
■「失敗から起き上がる力」を育む仕掛けが随所に
サッカーで主に使うのは脳から最も遠くにある足。手を使う競技より不確実で「失敗ありき」なので、一流選手でもシュートやパスをミスします。
そんなサッカーだからこそ、丁寧に失敗を振り返り改善策やアイデアを考えることで「失敗から起き上がる力」(=レジリエンス※回復力、弾性・しなやかさを表す言葉で、近年は困難や脅威に直面したときにうまく適応する能力、社会で必要とされるスキルとされています)を磨きやすいスポーツとも言えます。
言い換えると失敗を糧に次に役立てる力をつけるチャンスがたくさんある。サカイクサッカーノートには、その力を育むための仕掛けが随所にちりばめられています。
「失敗から起き上がる力」は、日常生活や大人になって社会に出てからも必要な能力です。失敗は、しっかり振り返ることで単なる失敗に終わらせない、成長の糧にすることができます。
例えば友達とけんかをしたとき、普段だったらただ後悔するだけでいつの間にか仲直りしてしまうところ、
「なぜ僕は怒ったのだろう」
「どんな言葉が友達を傷つけてしまったのだろう」
と振り返り、どうすれば避けられたのかを考えれば、同じようなけんかをする可能性はぐっと低くなり、子どもの心も成長しますよね。
■失敗を振り返ることで、次に同じ状況になった時の成功率を上げる
そんな観点で、サッカーでの失敗もサカイクサッカーノートを使って振り返ることで、次の試合で同じような状況になったときの成功率を上げることにつながります。とはいえ、真っ白なノートを渡してそれを一人で考えるのは、小学生には難しいです。