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(この記事はAmazonアフィリエイトを含みます)練習ではうまくできるのに本番になると実力を発揮できない子や、ちょっとしたことですぐに落ち込んでしまう子に対して、「もっと精神的な強さを身につけてほしい」と願う親御さんは多いのではないでしょうか。繊細さや慎重さはよい面でもありますが、ここぞというときには自分の力を信じて全力を出し切ってほしいですよね。今回は、「子どものメンタルを強化する方法」をテーマに、専門家やメンタルトレーナーのアドバイスを参考に解決法を考えていきます。習い事の発表会やスポーツの試合、大事な試験当日など、本番で力を発揮するために日ごろからできる声かけなどもご紹介しますよ。子どものメンタルはトレーニングで鍛えられる!同じ出来事が起こっても、現実を受け止めて自分を鼓舞できる前向きな人と、とことん落ち込んで「だから自分はダメなんだ」とネガティブに捉える人がいませんか?じつはこの物事の受け取り方の差は「無自覚な思考習慣」にあるのです。その違いについて、一般社団法人全国心理業連合会代表理事を務めるメンタルトレーナーの浮世満理子氏は次のように指摘しています。実は、何か起きた時に「落ち込んでしまう人」というのは、理由がわからずに落ち込んでいることが多いんです。人間の思考パターンとして、わからないことがあると、勝手に悪いことを想像してしまうんですよ。監督が自分のことを嫌っているとか、自分と仲の悪いあいつが活躍しているとか。たとえ「自分の方が下手だから」と気づいても、無理やり他のところに理由をこじつけ始める。このように、理由が明確ではないことを悩んでいる人は本当に多いです。(引用元:サッカーキング|「しんどい時に人の本質が表れる」…メンタルトレーナーがトップアスリートに教える目標設定のコツ)つまり、「落ち込んでしまう人」は不明確な状況で自動的にネガティブな想像をし、本当の原因とは関係ない理由に悩む傾向があるということ。また「人間はプレッシャーがかかると、自分ができないところに意識が向いて、力みが出てしまう」と浮世氏が言うように、思考のクセは無意識です。(カギカッコ内引用元:同上)特に不安を感じやすい子にとっては、プレッシャーを乗り越えるのは容易ではありません。しかし、根本の気質を変えるのは難しくても、対策やトレーニングによって思考のパターンを変えることは可能です。メンタルを強くするためにも、思考のパターンを変えるトレーニングは有効です。これを日常的に取り入れることで、少しずつではありますが、着実に変化が表れるでしょう。次項の6つの方法を参考に、ぜひ実践してみてくださいね。メンタルを鍛えるための「効果的な6つの方法」ここからは、すぐに実践できる簡単なメンタルトレーニングを6つご紹介します。大事な試験の前やスポーツの試合前、習い事の発表会前など緊張が高まる場面はもちろん、友だち付き合いに悩んでいたり、失敗して落ち込んでいたりする時にも応用できますよ。【方法1】「スモールステップクリア」を毎日続ける「自信を失っている状況であれば、確実に達成できる目標にハードルを下げた方がいい」と浮世氏がアドバイスするように、毎日プチ目標を立てて次々と達成していくことを続けてみましょう。「遅刻せずに練習に行く」「元気に挨拶をする」「忘れ物をしない」など、当たり前にできていることでもOKです。このような小さな目標=スモールステップをクリアする日々が続けば、いつの間にか自信がついてきます。すると、「次は少し背伸びした目標設定ができるようになり、難しいことにもチャレンジできるようになる」そうですよ。(カギカッコ内引用元:同上)【方法2】結果よりも「努力したプロセス」をほめるスポーツでも勉強でも、つい結果や成績にばかり目が向いてしまいがちですよね。しかし、スポーツメンタルトレーナーの伴元裕氏は、「『1位になれなくて残念だったね』と声かけをしてしまうと、子どもは『どれだけ努力しても勝たなければムダなのかな……』という思考に陥ってしまうリスクがある」と指摘します。結果を最優先すると、練習などのプロセスが大きなプレッシャーとなり、喜びを感じるのが難しくなってしまいます。そして意欲も低下してしまうのです。そこで、日ごろから「今日のためにしっかり準備していたの見ていたよ」と、努力した姿ほめてあげることで、子どもはプロセスに価値を見出すようになるでしょう。(カギカッコ内引用元:マナビスタ|スポーツメンタルトレーナーに聞く、子どものやる気をぐんと引き出す声かけ【第1回】)【方法3】40秒間、否定せずに子どもの話に耳を傾ける親子での会話に取り入れたいのは、伴氏が提案する「40秒ただひたすら子どもの話に耳を傾け、否定しないようにする」という方法。「40秒の思いやり」とも呼ばれるこの方法は、子ども自身が自分で考えて発した言葉によって気づきを得ることが目的であり、次の3つの点が強化されるそうです。失敗に目を向け、そこから学びやすくなる失敗への恐れが薄れ、挑戦しやすくなる緊張を和らげ、実力発揮が促される大人が期待するような発言は出てこないかもしれませんが、大事なのは発する言葉の中身ではなく、投げかけられた問いに対して返事をするまでの「内省の時間」です。子どもが自分自身と向き合う時間を尊重してあげましょう。(カギカッコ内引用元:同上)【方法4】本番前は「ポジティブな言葉がけ」を心がける習い事の発表会や試験に臨む子どもに向けて、「脅しや嘘ではない、なるべくポジティブな言葉がけが大切」と述べるのは、「励ましの言葉」を意味する「ペップトーク」の第一人者、日本ペップトーク普及協会代表理事の岩﨑由純氏です。本番前に、「ミスしたらダメだよ!」「負けたら〇〇買ってあげないよ!」などネガティブな言葉をかけられると、よりプレッシャーが高まってよい結果につながらないのは明白ですよね。「頑張って練習したんだから大丈夫だよ」「終わったらパフェ食べに行こうね」など、適度にリラックスできるポジティブな言葉をかけてあげるように意識しましょう。(カギカッコ内引用元:STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|子どもの成功も失敗も、親の言葉がけ次第!「ペップトーク」が持つすごい力とは)【方法5】「緊張は味方にできる!」と子どもに教えるどんなにポジティブな気持ちで本番に臨んでいても、本番直前で緊張するのは仕方のないこと。ドキドキが止まらなかったり、汗をかいたり手足が震えたりと、生理的反応を感じたときこそ、「緊張を自分を鼓舞する材料にする。つまり、味方につける」ことの重要性を岩﨑氏は説いています。親や指導者は、はじめて緊張を味わった子どもに、その緊張をしっかり味方にすることを教えることが大切です。「緊張するということは、あなたが本気になった証拠だから大丈夫だよ」「緊張を味方にできたら、練習以上にすごいことができるよ」と声をかけてあげて、緊張をポジティブに変換できるよう導いてあげましょう。(カギカッコ内引用元:STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|本番に強いか弱いかは価値観で決まる。「緊張を味方につける方法」の教え方)【方法6】「得意な科目」や「好きな勉強」を優先させる中学受験などを意識するようになると、親はつい、苦手な教科や点数が低い科目をなんとかしようと焦りがちですが、本人にプレッシャーを与えて逆効果になることもあるため、注意が必要です。そこで、中学受験メンタルトレーニング協会代表の大柳美紗氏がおすすめするのは「好きな科目を優先して伸ばす」こと。大柳氏によれば「得意科目や好きな科目をさらに伸ばすために力を注げば、心が前向きになって自分に自信がついてきます。人よりも得意なものがあると、自信とやる気がグンと上がり、不得意科目への挑戦意欲がわくことも」あると言います。さらに、総合点で合否が決まるような中学受験においては、得意な科目で点数を稼ぐのも作戦のうち。できないことに目を向けるのではなく、本人が好きなことや得意なことを伸ばしてあげましょう。(カギカッコ内引用元:エデュナビ|中学受験で溜まるストレス!実体験で得たメンタルトレーニング)勉強面でのサポートにも効く!超おすすめ “メントレ本”そもそもメンタルトレーニングの目的は、スポーツの世界においては結果を出すことが第一。メンタルトレーナーの清水利生氏は、「自分の実力を上げる『レベルアップ』と、試合で実力を発揮する『ベストエフォート』の両方をサポートすること」がメンタルトレーニングであり、結果が出れば自信がついて、自己肯定感が高まるという相乗効果にも言及しています。自信があるからメンタルが強い、というわけではなく、「メンタルを鍛えれば結果につながり、良い結果が出れば自信がついて自己肯定感も高まる」というわけです。このように、メンタルトレーニングには、スポーツで結果を出すこと以外にも、子どもの将来や日常生活にもよい影響を及ぼす効果が期待できることを清水氏は説いています。最後に、清水氏の著書をご紹介します。スポーツや勉強を通じて子どもに身につけさせたい方はもちろん、勉強面でのサポート、ビジネスシーンにおける部下の育成にも生かせる内容となっています。子どもたちの可能性を最大限に伸ばす方法が満載ですよ!(カギカッコ内引用元:『スポーツの本番に強くなる!子どもメントレ』)『スポーツの本番に強くなる!子どもメントレ』(東洋館出版社|清水利生・著)***メンタルトレーニングと聞くと、専門的で難しい知識が必要であるように感じますが、日常生活のなかでもできることはたくさんあります。ちょっとした言葉がけで、子どものやる気が高まったり、自信がついてチャレンジ精神が育まれたりすることも。メンタルを鍛えて、ポジティブな気持ちをもち続けていれば、大きな困難にぶつかったときもきっと乗り越えられますよ。文/野口燈(参考)サッカーキング|「しんどい時に人の本質が表れる」…メンタルトレーナーがトップアスリートに教える目標設定のコツマナビスタ|スポーツメンタルトレーナーに聞く、子どものやる気をぐんと引き出す声かけ【第1回】マナビスタ|スポーツメンタルトレーナーに聞く、子どものやる気をぐんと引き出す声かけ【第2回】STUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|子どもの成功も失敗も、親の言葉がけ次第!「ペップトーク」が持つすごい力とはSTUDY HACKER こどもまなび☆ラボ|本番に強いか弱いかは価値観で決まる。「緊張を味方につける方法」の教え方エデュナビ|中学受験で溜まるストレス!実体験で得たメンタルトレーニングTOYOKAN BOOKS オンライン|保護者必見!親のサポートで9割決まる︎本番に強い子に育てるスポーツメンタルトレーングとは?
2024年08月20日サカイクが「しつもんメンタルトレーニング」の藤代圭一さんと開発・作成した「サカイクサッカーノート」。しつもんに答える形式で書き進めることで、思考がまとまり、イメージが湧きやすいと評判を呼んでいます。東京の強豪クラブ「JACPA東京」は、2023年11月からサカイクサッカーノートを使い、子どもたちの成長に役立てています。今回は小学2年生の選手と、U-9の濵辺豊コーチに「サカイクサッカーノートの使い方と感想」をうかがいました。選手だけでなく、指導者の成長にもつながる、サッカーノートの使い方とは?(取材・文:鈴木智之写真:船倉嘉剛)サカイクサッカーノート書くようになって自分の課題が見つかったという(船倉嘉剛)子どもたち自身が成長を実感!サッカーが上達するサッカーノート>>前編:JACPA東京の3年生たちが書き始めて自ら成長を感じること■前はただ蹴ってたけど、書き始めてから自分の課題が分かって練習への取り組みが変わった小学2年生二上凌真(ふたかみりょうま)くん―――得意なプレーは何ですか?ドリブルです。―――好きな選手とその理由を教えてください。メッシです。ドリブルがうまいからです。――サッカーノートはいつから始めましたか?幼稚園の年中の終わりから書き始めました。スクールが終わった後にお母さんに今日やったことを紙に書きながら説明していたら、「それならサッカノートを書けば?」と言われて始めました。――ノートを見て、お父さん、お母さんと話をすることはありますか?「ここは体で強くぶつかったほうがいい」など、いろんな話をしています。――書く時間はどれぐらいかかりますか?最初は30分くらいだったけど、慣れてくると、15分くらいで書けるようになりました。わからない漢字があるときは、調べながら書いています。――サカイクのノートは書きやすいですか?点数で分かれているので書きやすいです。サッカーノートを書く前は、ただ毎日ボールを蹴っていたけど、書き始めてから自分の課題が見つかって、それに向かって毎日練習できているので良かったです。――独自のページを作っているそうですが、何と書いているのですか?「最強になるために必要なこと」を書いています。――具体的にはどのようなことでしょうか?切り替えを早くする。動き出しを早くする。パスを出して動き出す。いろんな指示をする。動いてボールを蹴れるようにする。ディフェンスはおしりから強くぶつかる。右足を武器にする。大きい相手でも引かない。ディフェンスのとき、もっと近づく。判断を早くする、です。――サッカーノートを始めて、自分のプレーが変わったことはありますか?自分の課題を意識して動けるようになりました。いろんな課題を見つけて、もっと上手くなりたいです。小2の二上くんが自分で作った「最強になるために必要なこと」(船倉嘉剛)■普段の生活の様子や考えが知れて、声かけの参考になる濵辺豊(はまべゆたか)コーチ―――サカイクサッカーノートは、いつから導入しているのでしょうか?2023年の11月からです。それまでは各自がノートを買って、書いていました。合宿のときにはノート持ってきて、見ながら話をしたこともあります。サカイクサッカーノートは、わかりやすくていいですよね。物としてしっかりしているので、子どもたちも「やるぞ」という気になるといいますか、書き始めるきっかけとしていいと思います。―――サカイクサッカーノートの良さは、どのあたりに感じますか?私は小学2、3年生を担当しているのですが、わかりやすくて書きやすいので、小さい子たちがサッカーノートを書き始める取っ掛かりとして、すごくいいと思います。JACPAは土日の週2回しかチームとして活動していないので、平日にどのような取り組みをしているのか、どのような生活をしているかなどを知ることができるのも、良いところだと思います。―――低学年の場合、ノートを書くのが難しいという印象を持たれる方もいますが、実際にやってみて、いかがですか?比較的、みんなしっかり書けています。年齢的に、大人としっかり話をするのが難しい時期ですが、サッカーノートがあるおかげで、子どもたちがどういうことを考えているのかがわかるので助かっています。話すことが上手じゃない子でも、しっかりとノートを書けているので、「あのときのあのプレーは、ここを狙っていたんだな」ということがわかります。指導者と選手とのコミュニケーションのツールとしても役立っています。―――指導する側として、ノートを通じて、どのような情報を役立てていますか?就寝時間や起床時間、体温などは、僕らが管理することが難しいので、それを知ることができるのはメリットだと思います。目標設定に関しても「世界一のストライカーになりたい」という子と、単純に「レギュラーになりたい」という子では、声掛けの質が変わりますよね。ノートを通じて、子どもたちが日々考えていることや目標を知ることができるのはすごくありがたいです。■子どもたちが一番変わったのは、ミスしても落ち込まなくなったところ―――サカイクサッカーノートは、練習や試合の前と後に書く欄が分かれていますが、それについては、どのように感じていますか?ノートを書くことによって、課題が明確になるので、ミスに対して落ち込むことが少なくなったように感じます。試合でミスをしたとしても、次の練習に、明るく前向きな気持ちで来てくれるようになりました。サカイクサッカーノートを導入して、そこが一番変わったところかもしれません。―――ノートを通じて、練習を振り返ることの重要性については、どう感じていますか?練習を振り返ることによって、課題が明確になります。それがプレーの改善につながるので、練習や試合の振り返り、課題を克服するための目標設定はすごく大事だと思っています。指導者としても、練習の中で、自分が伝えたかったことがしっかり届いているかを、確認することができるツールでもあります。子どもたちだけでなく、指導者も勉強になりますし、声掛けの質が変わり、指導の幅も広がると思います。―――今後、子どもたちの成長に向けて、サッカーノートをどのように活用していくイメージをお持ちでしょうか?サカイクサッカーノートは、プレーの質だけではなく、考え方の変化やメンタルの向上にも役立つと思います。今後もこのノートを活用しながら、心身ともに、子どもたちの状態を把握できるよう、活動していきたいです。ピッチ内外の課題が明確になり練習に取り組む姿勢が変わるサッカーノート。低学年や考えを言葉にするのが苦手な子たちの本音を知り、子どもへの接し方を変えてみるなどコミュニケーションツールとしても役立ちます。この春スタートする新チームに導入してみてはいかがですか。子どもたち自身が成長を実感!サッカーが上達するサッカーノート>>
2024年03月12日サカイクが「しつもんメンタルトレーニング」とコラボし、作成した「サカイクサッカーノート」。しつもんに答える形式で書き進めることで、思考がまとまり、イメージが湧きやすいと評判を呼んでいます。東京の強豪クラブ「JACPA東京」は、2023年11月からサカイクサッカーノートを使い、子どもたちの成長に役立てています。今回は小学3年生の選手2名に「サカイクサッカーノートの使い方と感想」をうかがいました。低学年でも活用できる、サカイクサッカーノートの魅力とは、一体どんなところでしょうか?(取材・文:鈴木智之写真:船倉嘉剛)サカイクサッカーノート書くようになって食事の大切さにも気づいたと語る選手も(船倉嘉剛)子どもたちも成長を実感!サッカーが上達するサッカーノート>>関連記事:「書く」ことが認知能力を高める!小学生年代はサッカーノートを手書きした方が良い理由■サッカーノートで生活面も自ら意識するようになった小学3年生國松亮友(くにまつりょうすけ)くん―――サッカーノートを書き始めたのは、いつからですか?3年生の1学期からです。練習や試合の前と後に、その日の目標や感想などを書いています。―――書き始めることになったきっかけは?お兄ちゃんがサッカーをしていて、自分もああいうプレーがしたいなと思ったのがきっかけです。うまくなるためには、どんなプレーをしたほうがいいかとか、書くことが大事だと思ったので、ノートを書くことにしました。――書き始めは、どのようなノートを使っていたのですか?普通の白紙のノートに「できること」と「できないこと」を分けて書いていました。できることはもっと伸ばせばいいし、できないことは次にがんばればいいと思ったからです。――その後、サカイクサッカーノートを使うようになりましたが、違いを感じることはありますか?サカイクサッカーノートは、目標をたてて、そのために何をすればいいかを書くところがあるので、振り返りに役立っています。自分がやりたいプレーについて、3つのことを書くところがあるのもいいと思います。――やりたいプレーには、どんなことを書いていますか?体を張る、決定的なところでシュートを決めるなどを書いています。――得意なプレーはなんですか?声を出すこととロングシュートです。――好きな選手はいますか?クリスティアーノ・ロナウドです。ドリブルもうまいし、シュートもうまいからです。――サカイクサッカーノートの書きやすいところは、どういうところですか?グラウンドの中と外のことを分けて書けるところです。生活面では、ご飯をたくさん食べると書いて、たくさん食べられるようになりました。――ノートをお父さん、お母さんに見せることはありますか?たまにあります。お父さんはサッカーのコーチなので「こうしたらいいよ」と教えてくれるので、それを見て書き直したりしています。――ノートを書くことによって、成長したなと思うことは?体を張ったプレーができるようになったことです。これから、まだできないドリブルをがんばって、いつかできるようになりたいです。■ノートに書くことで、試合中「次のプレーのイメージ」が浮かんでくるようになった小学3年生松島光太朗(まつしまこうたろう)くん―――得意なプレーは何ですか?ディフェンスで奪ったボールを前につなぐことです。―――好きな選手はいますか?メッシです。ドリブルが上手くておしゃれだし、いつも輝いているからです。―――自分のプレースタイルはどういう感じですか?ディフェンスでガツガツいって、攻撃もうまいと思います。―――サッカーノートは、いつから使い始めていますか?去年の11月からです。最初は白紙のノートに、スクールでやったことや将来の目標などを書いていました。―――ノートを書こうと思ったきっかけは?サッカーIQが高まると思ったのと、どうしたらうまくなるか、相手に勝てるかが頭に入ると思ったからです。―――サカイクサッカーノートの良さは、どのあたりにあると感じていますか?サカイクサッカーノートは質問が具体的で、わかりやすいです。書くことが頭に浮かんでくるので書きやすく、練習開始前に書いて、練習が終わった後、家に帰って書いています。―――書くことによって、変わってきたことはありますか?仲間とのコミュニケーションが変わってきました。プレー面では、ここにパスを出せば、点が決まるというところに、パスをすることができるようになってきました。ノートに絵を描くことで、試合のときに、次はこのプレーだなって、頭に浮かんできます。―――ノートをお父さん、お母さんに見せることはありますか?練習の後に書いて、毎回お父さんに見せています。読んで感想をくれたり「すごいな」「よくこんなに書けるね」と褒められます。お父さんは練習を見たときの感想を書いてくれるので、このノートはいいなと思います。―――具体的に、どのようなことを書いていますか?試合や練習のときに、1対1で勝つと試合でも勝てるとか、ドリブルのときは、足のここでボールを触るとかを書いています。サッカー以外では、家のお手伝いをするとかも書いています。―――ノートに書いたことに対して、お父さんの感想は?「声が大きく、パスをもらうアピールも良くなっています」「準備が早く出てきていたので、そこも良かったです」と書いてくれました。―――ノートに書いたことに対して、お父さんの感想は?うまくできたことだけでなく、失敗したことも書いて、振り返って、次にどういうことができるかを考えたいです。それが一番、意味があると思います。ふたりとも小学3年生ながら、ノートにびっしりと文字を書き、こちらの質問にも明快に答えてくれました。ノートを書くことで頭の整理がついたり、ボキャブラリーの増加にもつながっていることがうかがえました。サッカー面の成長だけでなく、考える力向上にもつながるサカイクサッカーノート。ぜひ個人やチームで取り入れてみてはいかがでしょうか?次回は小学2年生の二上凌真くんと濵辺豊コーチの感想を紹介します。子どもたちも成長を実感!サッカーが上達するサッカーノート>>
2024年03月05日「緊張」をエネルギーに変えて、パフォーマンスを高めよう! 「イメージする力」を磨き、音楽性もメンタルも一段上へと導く すべての音楽家のための手引き書。株式会社ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス(本社:東京都豊島区代表取締役:堤 聡)は、新刊「~「緊張」がパフォーマンスを高める!~ 音楽家のためのメンタルトレーニング」を、2023年11月28日に発売いたします。~「緊張」がパフォーマンスを高める!~ 音楽家のためのメンタルトレーニング[内容]スポーツ心理学と音楽教育の研究を掛け合わせ、音楽家が普段から実践できるメンタルトレーニングのあらゆる手法をご紹介します。「イメージする力」を磨くことは、あがり症の対策だけでなく音楽性の向上にも役立ちます。[目次]はじめに本番で実力を発揮したいあなたへ第1章メンタルトレーニングとは?第2章3つのスキル第3章アクティベーション調節:いつでもリラックスやアクティベーションができる第4章モチベーション調節:モチベーションを上げ、バーンアウトを防ぐ第5章感情調節:ストレスと上手に付き合い、集中力を上げ、ポジティブに考える第6章メンタル練習法:深い練習力をつける第7章音楽家の身体第8章音楽家のセルフケア第9章本番前のメンタル準備第10章メンタルトレーニングをレッスンや教育の場にとり入れるおわりに人生をかけて学んでいく■著者について大木 美穂(おおき・みほ)ピアニスト、ピアノ教育家、日独通訳翻訳者、日本語教育家、エアフルト大学音楽教員養成課程非常勤講師、TEDx登壇者。横浜国立大学在学中に日本政府より奨学金給付を受け、ドイツのエアフルト大学に一年間留学。その後再度渡独し、マルティン・ルター大学ハレ・ヴィッテンヴェルクのピアノ教育修士課程を最高得点で修了。2022年同大学院で「スポーツ心理学を応用した音楽家のためのメンタルトレーニング」の研究により博士号(PhD)を取得。現在「音楽家のためのメンタルトレーニングLABO」を主宰するほか、論文や記事の執筆、音楽家やアスリートなどパフォーマーに向けたメンタルトレーニングのワークショップや講演を行っている。プライベートでは5歳の長女と1歳の双子男児の母。商品詳細~「緊張」がパフォーマンスを高める!~ 音楽家のためのメンタルトレーニング定価:2,310円(10%税込)仕様:A5判縦/240ページ発売日:2023年11月28日ISBN:978-4-636-10630-5商品コード:GTB01100875 amazonにてご予約受付中! : お求めは、全国ヤマハ特約楽器店・書店または各オンラインショップまで。【本商品に関するお問い合わせ】(株)ヤマハミュージックエンタテインメントホールディングス ミュージックメディア部問い合わせフォーム: 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2023年11月21日フォレスト出版株式会社(所在地:東京都新宿区、代表取締役:太田 宏)は、メンタルトレーニング専門ドクターが、近年日本社会に蔓延する自己肯定感ハラスメントから抜け出し、自分の心身を守る方法をまとめた新刊『自己肯定感ハラスメント』(著者:辻 秀一)を2022年2月10日に発売いたしました。『自己肯定感ハラスメント』(辻 秀一・著)フォレスト出版URL: 近年、よく耳にする「自己肯定感」というキーワード。自己肯定感を上がると、気持ちが前向きになり、あらゆる挑戦や失敗を恐れなくなる。そして、他者にも寛容になれる――。そのようなメリットが得られるといわれ、メンタルヘルス界では自己肯定感を上げることがいいとされています。ただ、その一方で、「自己肯定感」というキーワードが日本社会に浸透し始めてから、自己肯定感至上主義が蔓延し、やみくもに「自己肯定感を高めなきゃ」と思い込み、それが叶わず、苦しんでいる人が急増しているという事実をご存じでしょうか?自己肯定感中毒に陥り、まわりの人とのコミュニケーションやSNSなどで、マウンティングし合う状況になったり、一方的に誹謗中傷したり、されたり、何かと正義を振りかざしたり、かざされたりして、苦しんでいるという現状があります。このようなメンタル面における社会的な課題の大きな原因の1つに、この「自己肯定感至上主義」社会にあると、著者は訴えます。もはや、自己肯定感ハラスメントです。著者は、そんな自己肯定感至上主義社会の状況が日本人のメンタルを壊しかねないと、メンタルトレーニングドクターとして警鐘を鳴らしています。必要なのは、自己肯定感ではなく、自己存在感。この2つは、似て非なるものであり、自分の心身を健康的に保つために重要なキーワードです。自己肯定感至上主義社会からどう抜け出し、自己存在感をどう身につけていけばいいのか?その方法を、スポーツドクターによる脳科学や心理学の視点から解説した1冊です。【主要目次】◆第1章:「自己肯定感」が私たちを苦しめている◆第2章:なぜ「自己肯定感」にすがるのか?◆第3章:「自己存在感」が人を輝かせる◆第4章:どうやって「自己存在感」を持つのか?◆第5章:生育歴が大きく影響する◆終章 :「あとがき」に代えて、本書のまとめ【著者プロフィール】辻 秀一(つじ・しゅういち)スポーツドクター。産業医。株式会社エミネクロス代表取締役。1961年東京都生まれ。北海道大学医学部卒業。慶應義塾大学スポーツ医学研究センターでスポーツ医学を学ぶ。1999年、QOL向上のための活動実践の場として、株式会社エミネクロスを設立。応用スポーツ心理学をベースに、個人や組織の活動やパフォーマンスを最適・最大化する心の状態「Flow」を生み出すため、独自理論「辻メソッド」で非認知スキルのメンタルトレーニングを展開。子どものごきげんマインドを育む「ごきげん授業」を日本のトップアスリートと展開する「Dialogue Sports研究所」の代表理事を務める。著書に『スラムダンク勝利学』『ゾーンに入る技術』『禅脳思考』『自分を「ごきげん」にする方法』他多数。■書籍概要書名 : 自己肯定感ハラスメント著者 : 辻 秀一ページ数: 224ページ価格 : 990円(税込)出版社 : フォレスト出版株式会社ISBN : 978-4-86680-814-7発売日 : 2022年2月10日URL : ■会社概要商号 : フォレスト出版株式会社所在地 : 〒162-0824 東京都新宿区揚場町2-18 白宝ビル5F設立年月日: 1996年4月1日代表取締役: 太田 宏業務内容 : 出版物の企画・制作及び販売URL : 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年02月10日「サッカーノート」は、工夫をして活用すればサッカーの上達に役立つことは言うまでもありません。それに加えて嬉しい副次的効果も。それは、子どもたちの成長や大人になってから必要なスキルも育まれることです。今回は、サカイクサッカーノートの監修者である「しつもんメンタルトレーニング」の藤代圭一さんに、サカイクサッカーノートを書くことで、どうして「社会で生きる力」が身につくのか詳しくお話を伺いました。(取材・文:小林博子)藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>サカイクサッカーノートは、質問に答える形式だから初めての子も書きやすい【関連記事】「なんでも書いて」ではかえって書けない。しつもんに答えるサッカーノートが書き続けられる理由■「失敗から起き上がる力」を育む仕掛けが随所にサッカーで主に使うのは脳から最も遠くにある足。手を使う競技より不確実で「失敗ありき」なので、一流選手でもシュートやパスをミスします。そんなサッカーだからこそ、丁寧に失敗を振り返り改善策やアイデアを考えることで「失敗から起き上がる力」(=レジリエンス※回復力、弾性・しなやかさを表す言葉で、近年は困難や脅威に直面したときにうまく適応する能力、社会で必要とされるスキルとされています)を磨きやすいスポーツとも言えます。言い換えると失敗を糧に次に役立てる力をつけるチャンスがたくさんある。サカイクサッカーノートには、その力を育むための仕掛けが随所にちりばめられています。「失敗から起き上がる力」は、日常生活や大人になって社会に出てからも必要な能力です。失敗は、しっかり振り返ることで単なる失敗に終わらせない、成長の糧にすることができます。例えば友達とけんかをしたとき、普段だったらただ後悔するだけでいつの間にか仲直りしてしまうところ、「なぜ僕は怒ったのだろう」「どんな言葉が友達を傷つけてしまったのだろう」と振り返り、どうすれば避けられたのかを考えれば、同じようなけんかをする可能性はぐっと低くなり、子どもの心も成長しますよね。■失敗を振り返ることで、次に同じ状況になった時の成功率を上げるそんな観点で、サッカーでの失敗もサカイクサッカーノートを使って振り返ることで、次の試合で同じような状況になったときの成功率を上げることにつながります。とはいえ、真っ白なノートを渡してそれを一人で考えるのは、小学生には難しいです。さきほどのケンカの例でも、「なぜ怒ってしまったのか?」「どんな言葉を言ってしまったのか?」「どうずればよかったと思うか」などの"しつもん"項目がノートにあれば、子どもがそれに答えながら振り返ることができます。子どもたちが自ら考えるポイントが"しつもん"として予め書いてあり、それに答えるように書くことで、その日の練習や試合の内容を丁寧に振り返る仕組みになっています。■課題を見つけ、自ら決める力をつける失敗から起き上がる力を細分化すると、「課題を見つける力」「自分で決める」の2つに分かれます。毎日の練習のあとに、なにも振り返らずに次の練習に挑むのではなく、その日の練習内容を丁寧に振り返り、どうすればもっとうまくいくのか/あのときどうすればよかったのかなどといった「課題」を自分で見つけ、「次はこうしよう」と自らの考えで決めること。それが日々の練習の質を高めるのは言わずもがなですよね。その中でも特に「自分で決める」が大切です。例えば、試合後にコーチから「あのときはパスするべきだった」と指導されることもあるかもしれません。そのときに「コーチにパスと言われたから次に同じような状況になったらパスしよう」と思うだけだと、次に同じ状況になってパスをして失敗につながった場合に「コーチの言うとおりにしたのにダメだった」と人のせいにしてしまいます。それがさらなる悪循環となり「コーチに叱られないようにしよう」という意識で試合に臨むことが増えていくと、自己否定感だけがどんどん高まってしまい、サッカーそのものを楽しめなくなってしまいかねません。サカイクサッカーノートでは、どうすればいいのかを自らの言葉で紡ぎだし、どうするかを自分で決めるところまで導きます。「コーチに叱られないように」ではなく「自分がこうしたほうがいいと思ったからこうする」と決めることで、サッカーを主体的に楽しめ、成功につなげるための再現性を高め、上達への意欲にもつながるといいことづくめになります。■決断力を養うのにも「練習」が必要、サカイクサッカーノートを使って「自分で決める」経験を増やすサッカーは本来、ピッチ上で決断力も求められるスポーツですが、その決断力を養うのも実は練習が必要なのです。サカイクサッカーノートでは、決断に至るまでの思考の枠組みを"しつもん"という形で体型化し、試行錯誤しながら「自分で決める」までを言葉にする練習ができるようになっています。その繰り返しによって、自信をもって自らの意思で決めることが習慣化されていきます。ちなみに、所属するチームによっては、コーチから「さっきのプレーはここがダメだった」「君の課題はシュート力だ」など、課題や目標を提示されることもありますが、その場合は「コーチはなぜ指摘してくれたのだろう?僕の課題はどんなところかな?その課題を達成するためにはどうしたらいいかな」とアドバイスや指示を自分ごとにして考える時間もあるといいでしょう。■身に付くのは不確実な時代を生き抜くスキル特に今の子どもたちが大人になったころは、今よりさらに不確実な時代になるはず。例えば大学受験でも、決められた選択肢がある中でマークシートを埋めるのではなく、答えを自らの言葉で記述する力が求められるようになりました。その力は、思考を言葉にできて初めて自ら自覚し、周りに伝えられる状態になります。ただしそれは、ある程度の訓練が必要なスキルです。最初からできる子はいません。そして、訓練すれば誰もが習得できるスキルとも言えます。それを、サッカーという大好きなことで訓練できるのがサカイクサッカーノートです。ノートの冒頭には「質問に答えるだけで、サッカーがうまくなる魔法のノート」と書いてあります。子どもたちはサッカーがうまくなりたいという純粋な思いで一生懸命書いてくれるはず。それが知らず知らずのうちに、サッカーの上達だけではない心の成長につながります。藤代さん監修!1日10分で書けるサッカーノート>>藤代圭一(ふじしろ・けいいち)一般社団法人スポーツリレーションシップ協会代表理事。教えるのではなく問いかけることでやる気を引き出し、考える力を育む『しつもんメンタルトレーニング』を考案。全国優勝チームや日本代表選手など様々なジャンルのメンタルコーチをつとめる。2016年より全国各地に協会認定インストラクターを養成。その数は350名を超える。選手に「やらせる」のではなく「やりたくなる」動機付けを得意とする。新刊に「教えない指導」(東洋館出版)がある。藤代圭一さん最新著書「教えない指導」>>
2021年11月29日サッカー選手の成長に必要なアイテムとして多くのチーム、選手に活用されているのがサッカーノートです。前回は「しつもんメンタルトレーニング」の藤代圭一さんが監修したサカイクオリジナルのサッカーノートをテストしてもらったクラブ・ドラゴンズ柏U-12の稲垣雄也監督に、サッカーノートの有効性についてお聞きしました。後編の今回は、指導者から見たサッカーノートの使い方について聞かせてもらっています。(取材・文:森田将義)流経柏高校の選手の総体千葉県大会の優勝報告を受けるクラブ・ドラゴンズ柏U-12の選手たち(提供:クラブ・ドラゴンズ柏U-12)自分で考えてサッカーする力をつけるのに最適なサッカーノート>><<前編:流経柏の育成組織監督に聞く、自分で考えてサッカーする力をつけるのにサッカーノートが最適な理由■サッカーノートには選手だけでなく指導者にもメリットサカイクノサッカーノートは質問に答えていく、書かれたガイドと質問に答えるだけでサッカーノートを始めたばかりの選手でも簡単に日々の練習や記憶についてまとめられるのが特徴です。選手が書きやすいのと同時に、内容がきっちりまとまっているのも他のノートとの違いです。実際に選手が書いた紙面。質問が用意されているので頭を整理して書き出しやすくなっている(提供:クラブ・ドラゴンズ柏U-12)「小学生年代だと表現力の差があり、言葉にまとめられなくても何となくプレーできる子がいれば、言葉がしっかりしていてもプレーに反映できない選手もいます。そうした選手に対して、『ノートにこんなことを書いていたよね?』と問いかけるきっかけにできるのがサッカーノートの利点。本人が書いたから、印象にも残っているので、より伝わりやすい」稲垣監督がそう話す通り、指導者からしても、ノートにちゃんとまとめられていると声掛けが伝わりやすいメリットがあります。■真面目にコツコツ続けられるのは選手としての信頼度を高める過去を振り返る作業は、サッカー選手にとって大事な作業です。流通経済大学付属柏高校では卒団式の際に、3年間書き留めたサッカーノートに一つにまとめ、表紙をつけた状態で選手に返すのが恒例です。真面目に書き続けた選手は、20~30冊もの量が積み重なった分厚いものになり、よく書き忘れた選手との差は一目瞭然です。「サッカーノートが100%プレーに繋がっているとは思いませんが、ちゃんと書き続けた選手が信用できる選手なのは確か。試合に使うかどうかの判断は上手い下手だけでなく、試合に送り込んで後悔しない選手だと思います。それは信用できる選手、互いに信用関係がある選手。サッカーノートは、言葉以外にも互いを分かり合う貴重なツールだと思います」上手く行かない時にサッカーをなぜ始めたのか、なぜ好きなのかといった初心や原点を振り返る意味でも、長きに渡ってサッカーノートを記すのは重要かもしれません。「高校生になった時に小学生の時に書いたノートを読んで、考え方が大人になったなと思ったり、『あの時の気持ちを忘れているな』と感じられるのもサッカーノートの良さ」と稲垣監督は話します。■コロナ禍では、選手とのコミュニケーションをとるツールにまた、自分の考えを文字にしてまとめるのは、人に想いを伝える練習にもなります。「良いプレーができても、周りとコミュニケーションをとって関係性を作れない選手が多いように感じます」と話すのは稲垣監督。コミュニケーションがとりにくいのは選手同士だけでは、ありません。指導者がどれだけ選手とフレンドリーに接しようとしていても、面と向かっては話しにくい選手も多いでしょう。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、必要最低限のコミュニケーションに留めなければいけない指導現場の難しさもあります。そうした難しい状況でも選手の考えや想いを知るために、サカイクサッカーノートは大きなメリットがあったと言います。自分で考えてサッカーする力をつけるのに最適なサッカーノート>>■おとなしい選手が自分の本音を伝えるツールにもクラブ・ドラゴンズ柏U-12では、「小学生のうちから、ポジションの可能性を決めつけるべきではない」との考えから、選手それぞれが好きなポジションをやるように心がけています。選手同士が話し合いの中で、ポジションを決めていくのですが、どうしても自己主張ができる選手が人気のある攻撃のポジションを選び、おとなしい選手はGKやDFになりがちです。チーム活動を始めて1か月ほど経ったある日、DFをやっていた選手がサカイクサッカーノートに「なんで僕にFWやらせてくれないのですか?」と書き、提出したのです。「選手に気持ちに気付けてあげられなかった」と話す稲垣監督は、「気付けなくごめんね。次はFWで勝負しよう」とコメントを書いた上で、直後の試合でFWとして起用。念願だったポジションで起用された彼は、ハットトリックを達成しました。■選手としての変化は言葉に表れ、言葉からプレーに表れる面と向かって伝えにくいことでも、ノートになら書けます。子どもにとっても自らの考えが受け入れられた経験は成功体験となり、今後の周りの人とのコミュニケーションをとるきっかけになるかもしれません。これを機にその子は、サッカーノートに対する意欲が高まり、たくさんの物事を書くようになったと言います。選手が書いて終わりではなく、指導者が親身になって選手が記した言葉と向き合うのも大事と言えます。「サッカー選手としての変化はまず言葉に表れ、言葉からプレーに表れる」。稲垣監督のコメント通り、言葉はサッカー選手として成長するための大きな鍵を握ります。皆さんもその一歩目として、サカイクサッカーノートを活用してみてはいかがでしょうか?サッカーノートデビューに最適なサッカーノートとは>>
2021年07月09日ダイエットを失敗するのは自分に甘いから、と落ち込んでいませんか?しかし、できなかったことを悔やむ必要はありません。ダイエットに必要なメンタルコントロールとは、根性ではなく考え方。今回は、どんな考え方であればダイエットが成功するのかご紹介していきます。ご褒美があると頑張れる人プラスモチベーションタイプの人は、うまくいけばご褒美が待ってる、喜んでくれる人がいる、着たい服が着られるようになる、周囲から賞賛されるなど、ダイエットすれば自分にとって嬉しい結果が待ってる状態であるほど頑張れます。このタイプの人は、ダイエット開始時に自分へのご褒美を準備しておくと良いでしょう。例えば、来月海に行くから水着が似合う体になりたいという女性だとすれば、いつも目に付く所に憧れの女性モデルさんなどの水着写真を貼っておきます。そして毎日写真を見ながらその姿になった自分を想像し続けます。このワクワクした気持ちが原動力になるため、楽しんでいるうちにダイエット成功していた!という結果になることが多いです。関連記事ダイエットでリバウンドは避けたい!原因や防止策を解説悔しい気持ちで頑張れる人マイナスモチベーションタイプの人は、うまくいかなかったら恥をかく、バカにされる、自分以外の人間にスポットが当たってしまう、最後のチャンスかもしれない、など、ダイエットしなければいけない状況であるほど頑張れます。このタイプの人は、ご褒美の喜びよりも、損をしたくない負けず嫌い精神を発揮しやすいタイプでしょう。例えば、結婚式のドレス選びで思うような着こなしができなかった女性だとすれば、一番恥ずかしい思いをした着こなし写真を残しておきます。それを毎日見るたびに、この姿で結婚式を迎えるわけにはいかないという思いを奮い立たせるのです。悔しい思いが原動力になり、最終的にダイエット成功という結果になることが多いです。ただし、このマイナス要因がモチベーションにならず、逆に自分はダメな人間だと落ち込んでしまうようであれば、前途したようなプラス要因に切り替えましょう。ゴール設定しない方が頑張れる人人は目標があるから頑張れると一般的には思われがちですが、中には予定通りじゃない方が動けるクリエイタータイプの人もいます。旅行のスケジュールなども思いつきで決めて動きたい人に近いと思います。このような人は「今日はジョギングを1時間する」というような近い未来の予定に向かって頑張れます。あまり遠い未来に向かって「今年中に10kg痩せる」などと目標を掲げてしまうと、思いが継続しない(飽きてしまう)ため途中で中断してしまいます。未来のことは誰にもわからない、ならば痩せるために今日何するか?と考えられるようになると、振り返ればいつの間にかダイエット成功していた!という結果になりやすいでしょう。メンタルトレーニングでリバウンドしないダイエットをしよういかがでしたか。一言でメンタルトレーニングといっても、性格やタイプ別でやることが異なるため、あらかじめこのような自己分析をすることが大切です。自分自身は何で頑張れるのかを知っておくと、今後のダイエットの結果も大きく変わることでしょう。ぜひお試しください。KISAFUスポーツトレーナー
2019年10月20日『感情にふり回されないコツ』(辻秀一著、フォレスト出版)の著者は、20年間もの経験を持つというメンタルトレーニング専門ドクター。その長いキャリアのなかで、ビジネスパーソンはもちろんのこと、アスリート、芸術家など、幅広い層に向けてのメンタルトレーニング指導を行い、実績を残してきたのだそうです。そんな著者には、伝えたいことがあるといいます。まずは、常に平常心でいようとしても、それは無理な話だということ。次に、常に心を安定させておく必要はないけれど、乱れたならすぐ切り替え、心の状態を整えることが大切だということ。理由はシンプルかつ明快で、心の乱れが、自分自身のパフォーマンスの質を下げてしまうからです。■心の乱れに気づくだけで心は整っていく!ちなみに、ここでいうパフォーマンスとは、「なにをするのか」という行動の内容と、それを「どんな感情で行なうのか」という心の状態。そして、行動の内容を決めるのは脳の認知による機能で、心の状態を整えていくのが脳のライフスキルという機能なのだそうです。人間は誰しも、心の状態を整えるスキルを持っているもの。「なのに心が乱れるのはおかしい」と思われるかもしれませんが、そこには根拠があるようです。すなわち、持っているはずのスキルを使わないから、心の乱れを整える力が弱まっているというだけだということ。だとすれば逆にいうと、コツさえつかむことができれば、ライフスキルを使いこなすことができるということにもなるでしょう。たとえば、「いま、心が乱れているな」と自分の感情に気づくことがあります。するとそれだけで、多かれ少なかれ心の状態は整っていくものです。つまりは、そうした脳の使い方もライフスキルのひとつなのだということ。■ライフスキルについての3つのキーワードそんなライフスキルについてのキーワードは、次の3つだそうです。「いま」「ここ」「自分」物事に向かうとき、他人と接するときに、これらを意識することが大切だというのです。なぜならこの3つは、自分で安定してコントロールできるものだから。過去は変えられませんし、未来は不確か。しかし、「いま」なら自分でコントロールできます。出来事や環境はコントロールできませんが、目前(ここ)にあることを精一杯やることは可能です。そして他人はコントロールできないけれども、自分の心はコントロールできるでしょう。だからこそ、この3つに集中することで、心は整った状態へと変化していくということ。■知っておきたい「心が乱れる13の思考」そして心を楽にしておくためには、心の乱れを少なくする必要があるはず。そこで著者は、人の心が乱れる原因となる13の思考を紹介しています。これらをチェックすることが、自分の感情に気づくためのヒントになるのだとか。ぜひとも、おぼえておきたいところです。1.未来思考(不確実さから起こる心の乱れ)2.期待思考(勝手な想像からくる心の乱れ)3.勝利思考(敗北への不安からくる心の乱れ)4.疑念思考(裏切りからくる心の乱れ)5.過去思考(新しいことをすることへの恐れからくる心の乱れ)6.安定思考(変化への恐れからくる心の乱れ)7.獲得思考(喪失の心配からくる心の乱れ)8.帰属思考(孤独からくる心の乱れ)9.比較思考(他者から影響される心の乱れ)10.評価思考(優劣が気になることからくる心の乱れ)11.ポジティブ思考(ネガティブになってはいけないという固定観念からくる心の乱れ)12.成功思考(失敗を予想することからくる心の乱れ)13.結果思考(不達成への恐れからくる心の乱れ)出来事、環境、他人に対して抱いてしまう思考によって、心が乱れてくることが多いというわけです。だとすれば、たしかにこの13項目を意識しておくだけでも、少なからずメリットはありそうです。*著者のいうとおり、心とうまくつきあっていくことができれば、感情に左右されることも少なくなるはず。それは、日常の安定感とも連動することでしょう。だからこそ本書を通じ、心との距離感を保ちたいものです。(文/書評家・印南敦史)【参考】※辻秀一(2015)『感情にふり回されないコツ』フォレスト出版
2016年01月21日『メンタルトレーナーが教える未来を動かす時間術』(久瑠あさ美著、秀和システム)の著者は、トップアスリートのメンタルトレーニングに取り組んで注目を集め、現在も企業経営者、ビジネスパーソンなど個人向けのメンタルトレーニングを行っているというメンタルトレーナー。そんな実績をもとに、本書では人生に変革を起こす「時間術」を解説しています。この根底にあるのは、「目に見えない“時間”をどう扱うかが、自分という人間の価値を決めていく」という考え方です。■3つの心の業で潜在能力を引き出すそもそも「時間術」には3つの“心の業(わざ)”があり、それらを並列的に行うことで効果が発揮されるのだとか。ひとつひとつ確認してみましょう。[Step1]自意識に麻酔をかける業自意識に麻酔をかける業を行って意識を曖昧にすると、メンタルブロックが外れ、感情を自在にコントロールできるようになるといいます。[Step2]未来の記憶をつくり出す業未来の記憶をつくり出す業を行いワクワクする未来を想像すると、「無限大のビジョン」が勇気を生み出し、根拠のない自信が沸き起こることに。[Step3]未来をキャッチする業未来をキャッチする業を行い、迷いなく「やりたいこと」に挑戦すると、なんだってできる無敵のマインドを持つことが可能になり、潜在能力が引き出せるように。これらを同時進行させることによって、3つの業の完成形となり、未来を動かす達人になれるというわけです。つまり、本書が伝える「時間術」とは単なる時間のコントロール術ではなく、自分の内部の潜在能力を引き出す実践的なメンタルトレーニングだということ。■自意識に麻酔をかけるといい理由たとえば上記の「自意識に麻酔をかける業」は、誰もが苦手な「感情コントロール」を容易にしてくれるそうです。なお「感情をコントロールすること」は「感情を抑えること」ではないと著者はいいます。なぜなら感情は、抑えようとするほど波立つものだから。無自覚な心のサインである感情を押しつぶそうとするから、心が元気を失っていくというわけです。だからこそ、自意識に麻酔をかけ、曖昧な意識にすることで、現在どんな状況にあったとしても、過去に囚われることなく、ワクワクする未来を思う存分、描けるようになるという考え方です。あたかも連続性があるように見える過去と現在、未来の鎖をリセットするために、自らの意識に麻酔をかける必要があるということ。「現在」に身を置きながら「未来」を「いま」として捉えていくことができれば、「いま」にありながら、「未来」にすでに起きたかのような記憶をつくり出すこともできる。それが、「未来の記憶をつくり出す業」。「未来にこうありたい」というビジョンは、自分自身を前のめりに動かしてくれるといいます。その瞬間、「やりたいこと」を実現するために必要な潜在意識を引き出してくれる。それが「未来をキャッチする業」。*この3つの業をマスターすれば、未来を動かす最強のマインドをつくり上げることが可能だと著者はいいます。そして本書には以後も、そのために意識しておくべき大切なことがさらに詳しく書かれています。強靭なマインドをつくって未来を切り開きたい人にとって、本書は大きな力になってくれるかもしれません。(文/書評家・印南敦史)【参考】※久瑠あさ美(2015)『メンタルトレーナーが教える未来を動かす時間術』秀和システム
2015年10月22日「子どもがやる気にならなくて困っている」というお母さんにぜひ読んでいただきたいのが、きょうご紹介する『いまどきの子のやる気に火をつけるメンタルトレーニング』(飯山晄朗著、秀和システム)。運動部のメンタルコーチを務めた実績を持ち、過去には名門私立高校野球部を半年で復活させて6年振りの甲子園へ導いたという著者が、経験を軸として子どもをやる気にさせる方法を紹介しているわけです。ちなみに子どもだけでなく、ビジネスのシーンにも役立つメソッド満載。第3章「不満ばかり口にする子に使命感を与える6つの言い方」を見てみましょう。■1:「自分のために」ではなく「誰かのためにがんばれ」自分のためにがんばるのも悪くはないけれど、それだけだと限界が訪れるもの。辛くなったときに燃え尽きやすくなってしまうということです。しかし「自分のため」だけではなく、「自分以外の誰かのため」にがんばっている子は、自分が辛いときにも粘れるものだといいます。でも喜ばせたい人を決めれば、明確にイメージを描けるそうです。■2:「諦めるな」ではなく「お前はエースだ」人は自分を「エースだ」と思えばエースに育ち、「そこそこのレベルだ」と思えばそこそこのレベルで成長を止めてしまうもの。だからこそ、自分を過小評価している子には、正当な評価を自覚させることが大切。■3:「変えるとしたらなにができる?」と聞くチームがギクシャクしているとき、「いまどんな状態?」と聞いても表面上だけ取り繕った答えが返ってくるだけ。でも「もし、いまのチームの状態をもっとよくするとしたら、自分にはなにができる?」と聞いてみる。つまり、自ら動き出すきっかけをつくってあげることが大切。■4:「なぜやるんだと思う?」と聞く「なぜ仕事をやるのか?」と聞いたとき、「やれといわれたから」と答える子は少なくないもの。しかしそれでは、なにをやっても吸収できず、成長することも困難。そういう相手に仕事を与える際には、「なぜ、この仕事をするのか」という意味を自分で見つけられるようにサポートしてあげるべき。■5:「君がやる理由は?」と聞く上に立つ人間は、「責任を持ってやれ!」と責任を押しつけがち。でも責任感を強調しすぎると、重圧に耐え切れず、「自分には無理」と自信をなくす子も多いとか。しかし「君がやる理由は?」と聞き、「この仕事は自分だからできる」「自分がやるべき」という使命感に気づかせることができれば、積極性が引き出されるもの。■6:「恩返しをしたい人は?」と聞く感謝しない状態が続くと、心は「感謝できない状態」になってしまうもの。なのに「感謝の気持ちを持て」といっても伝わらなくて当然。心を感謝できる状態に戻してあげるためには、「恩返しをしたい人は?」と聞いて、感謝するきっかけをつくってあげることが有効。たしかにこのようなアプローチを意識すれば、相手が子どもであれ大人であれ、やる気を引き出すことができそうです。(文/印南敦史)【参考】※飯山晄朗(2015)『いまどきの子のやる気に火をつけるメンタルトレーニング』秀和システム
2015年06月26日