「首を振って周りを見れるようになった」強豪街クラブ・センアーノ神戸の選手がサッカーノートを変えただけで上達した理由
そういった使い方も良いかなと思いますね。
――「目標を書いたら書いた以上はやらなあかん、というちょっとした責任感が出た」と言っている選手がいましたが、どうですか?
田代そうですね。漠然とやるよりは、自分で書くことによって自分の中で整理されて、やれますから良い事だと思います。
――6年生という高学年担当として、こんな項目があった方がいいなみたい要望はありますか?
田代そうですね。僕らは対戦相手の分析をしたり、「フォーメーションをこういうふうに掛け合わせてやろうね」って試合前に話し合ったりするので、そういうページがあったりしてもいいのかなと思います。
現在の仕様は、個人の事を振り返るようになっていますが、僕たちは試合の時に「もうちょっと相手を見て考えながらやろうね」といった話もしますので、相手チームの情報を書く項目があったら、高学年はチーム全体としての内容を書いてくるかもしれないですね。
■選手の目標が分かるので、指導としてもアプローチしやすくなった
5年生担当の高橋コーチと、3年生担当の滝口コーチからもそれぞれの年代での変化、成長を伺いました。
――サカイクサッカーノートを書くようになって子どもたちが変わった点や、成長が見られた点があれば教えてください
●高橋和久(たかはしかずひさ・5年生担当)(以下高橋)
高橋以前は、選手が思ったことを、整理できてなくてもそのままノートに書いてくるという感じでした。
サカイクサッカーノートは、しつもんに答える形式で書けるので考えが整理されていて、こちらも読みやすいです。
選手が今日の目標は何だと考えているのかわかるため、それに対してどうアプローチしていくのかというのを明確に示せて、僕らも指導しやすくなったと感じています。●滝口竣也(たきぐちしゅんや・3年生担当)(以下、滝口)
滝口やっぱり文章でダラダラ書かれるよりは、箇条書きみたいな形でまとめて書いてくれると、こちらも分かりやすく読みやすいですね。3年生ぐらいだと、普通のノートでは内容があちこち行ったり来たりしちゃうんですよね。
5年生を指導している高橋コーチは、ノートに書いたことでプレーにも責任感が生まれたと感じるそうです
――このサッカーノートをサッカーに活かせていますか?
高橋5年生だと、もう自分たちで考える力は身につけ始めているので、当然書いたことに対する責任が生まれて、プレーも徐々に一人一人責任感を持ち始めているな、と思いますね。