2022年9月8日 18:00
ドリブルが上手くても判断力がなければ良いプレーはできない。中野島FCが考える「サッカーに必要な3つのこと」
午前中に試合があったら、午後は振り返る時間に当てたりと、試合をして終わりにしないようにしています。
コロナで長期間活動ができなかったときは、毎日Zoomでサッカーの勉強をしていました。「アタッキングサード」や「5レーン」などのサッカー用語を覚えたり、「どのエリアからゴールが生まれやすい?」などのお題を出して、子どもたちに答えてもらう活動を、3、4か月しました。
――子どもたちの頭の中は変わってきましたか?
岡本はい。試合の映像を切り取って思ったことを発言してもらったのですが、最初は「ドリブルがうまくてシュートすごかったです」などの感想だったのが、何回か続けていくと「逆サイドの選手が裏抜けをしたから相手のマーカーが食いついて、ドリブルがしやすくなった」など、ボールの周辺以外にも目を向けるようになってきました。
それを3、4か月続けていざ活動を再開したときに、周囲を見ることのできる子が増えてきました。それまではボールしか見ていなかった子が、「このときはこうすればいいんだ」と、考えて動けるようになったんです。
頭の中を変えると、選手たちの動きも変わるんだと感じました。
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■返事はタメ口でもいい、わかってないのに「はい」と言うのはやめようと伝えている
――選手の考えを引き出すために、工夫していることはありますか?
岡本ミーティングのときに、僕だけが話すのではなく選手たちに質問をして、発言を促すようにしています。
僕が一方的に話をして「わかった?」「はい!」というのだと、本当に理解しているかどうかがわかりません。
試合中も僕の指示でわからないことがあったら、とりあえずうなずくのではなく、タメ口でもいいので「なんて言った?」「なに?」みたいに聞き返そうと伝えています。
「わかっていないのに、はいと返事するのは絶対にやめよう」と言っています。
■ワーチャレの4日間を通じて「見て判断する」部分が伸びている子が増えた
普段から選手たちにアイデアを与えて、考えさせるように指導していると語ってくれた岡本監督(C)新井賢一
――ワールドチャレンジを振り返って、選手たちの成長を感じられたのはどのようなところでしょうか?
岡本技術的な部分はもちろんですが、見て判断するところが伸びている子が増えたように感じます。