プロになるなら楽しくサッカーするな!と言うモラハラ夫を改心させたい問題
2011年改正以降の現行規定では、懲戒権についても「子の利益のための監護・教育に必要な範囲内で」行うべき旨が明記されました。
ところが、この「子の利益のための監護・教育に必要な範囲」は、それぞれの主観による部分が大きく、ハラスメントを正当化する材料になるとの懸念は強く言われていました。このため、政府は懲戒権の削除を含む民法改正の要綱案をベースとして、今秋以降の臨時国会での成立を目指すとしています。
それに加え、同案には親権の行使に関して以下の文言が記されています。
「親権を行う者は、第820条の規定による監護及び教育をするに当たっては、子の人格を尊重するとともに、子の年齢及び発達の程度に配慮しなければならず、かつ、体罰その他の子の心身の健全な発達に有害な影響を及ぼす言動をしてはならない」
最後の「子の心身の健全な発達に有害な影響を及ぼす言動をしてはならない」をぜひ訴えていただければと思います。
■状況は深刻ひとりで抱えず周囲に頼ったり、専門家の力も借りることを考えて
ただし、お父さんへのこのような訴えを、お母さんひとりでしてはいけません。まずは周囲に助けを求めてください。家族の中の問題で片付けない、ひとりで抱えてはいけません。
例えば、お母さんの兄弟姉妹、実のご両親らに助けを求めてください。ほかには、クラブ内で信頼できるコーチと一緒に、お父さんに話すことができればと思います。
そして、もうひとつのSOSは、子どもに関する相談窓口です。市区町村には子育て支援センターがあります。こちらに対面で相談できれば、地域の機関ですし話しやすいかもしれません。
ほかにも、「児童相談所虐待対応ダイヤル」にかけると、近くの児童相談所につながります。通告・相談は、匿名で行うこともでき、通告・相談した人、その内容に関する秘密は守られます。(児童相談所虐待対応ダイヤル=189)
私が相談員として参加している「スポーツ暴力・パワハラ相談窓口相談」もあります。
こちらは、「日本スポーツマンシップコーチング普及コミュニティ」が運営しており、ケースによって相談者の希望があれば弁護士さんからの助言も得られます。
「児童相談所とか相談窓口なんて大げさだ」と思わないでください。お母さんが「深刻」と書かれたように、私も状況はとても深刻だと感じます。
なぜならば、お父さんにお母さんからの意見に対し、今のところ聞く耳を持っていません。