サッカーはチームスポーツなのに、多くの保護者が「1人でできる練習」を求める理由
認知して判断して状況によって動くという仲間がいて成り立つ「オープンスキル」でサッカーのゲーム(試合)は成り立っています。
これまで池上正さんをはじめ、いろんな方がオープンスキルの重要性をお伝えしていますが、アンケートの回答で子どものサッカーの情報で求めているものとして「一人でできる自主練メニュー」(=クローズドスキル)を挙げる人が非常に多いのです。
その理由は何なのでしょうか。
以前サカイクでは、「一人でできる自主練メニュー」を求める理由についてツイッターでアンケートを実施いたしました。
結果をご紹介いたします。
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子どもを伸ばす親の心得をお届け!
・近所にサッカーをして遊べる友達がいない26.7%
・止める、蹴るが出来ず周りとの連携プレー以前の問題23.3%
・ミスをして友達に迷惑をかけるのが申し訳ないから3.3%
・その他46.7%
「近所にサッカーをして遊べる友達がいない」
子どもたちのするスポーツも、都市部ではサッカー、野球、テニス、水泳、体操などをはじめ選択肢もたくさんあるので、近所にサッカーをする子がいないという環境もあるようです。
それ以外にも、スポーツ以外にも習い事漬けになっていたり、親同士が知り合いでないご家庭の子とは遊ばせないなど、様々なトラブル回避などの理由から学校以外でお友達と遊ぶことが少ないという子も最近は少なくないようです。
似たような理由で、お受験をして学区外の私立に行っているので近所の子とそれほど知り合いでないといった子も。
自主練をするのはだいたい学校から帰ってからや、休日なのでお住いの地域や環境によって違いはあるものの、近所に気軽にサッカーができる子がいないとなると、どうしても一人でできる練習を求めてしまうのでしょう。
「止める、蹴るが出来ず周りとの連携プレー以前の問題」「ミスをして友達に迷惑をかけるのが申し訳ないから」
こちらは似たような理由ではありますが、そもそもの技術が周りより劣るのでオープンスキルどころではない。という考えや、ミスをして周りに責められて自信を無くすのも心配だから、ある程度技術が身についてからにしてほしいという親心のようです。
また、学習ドリルのように「まずは基本から」という考えを持つ方も少なくないので、例えばキック一つをとっても、最初に足のどこで蹴るかの説明があって、そのあとボールに足を当てる練習に進み、それができたら対面でパス交換、といったふうに動き方の基礎から段階を踏んで進めるものと考える方もいて、かならずしも正確なキックの方法でなくても連係プレーはできることをイメージするのが難しいようです。