子育て情報『【文武両道】宿題がない夏休みもコツコツ勉強するようにはどうすればいい? 「小学生の究極の自学ノート図鑑」著者の森川先生がアドバイス(前編)』

【文武両道】宿題がない夏休みもコツコツ勉強するようにはどうすればいい? 「小学生の究極の自学ノート図鑑」著者の森川先生がアドバイス(前編)

自学では、自分の感想を書くようにしているそうで、そうすることで「情報の書き写しではなく、考えることにもつながる」と言います。

「例えば恐竜をテーマにした場合、『ティラノサウルスは肉食だとわかった』『足はあまり速くないと知って驚いた』など、自分の考えがとても大切なんです。最初は1行でもいいので、感想が入っていたら『これはあなたの自学だよ。すごいね』と褒めています」

高学年にもなると、感想をたくさん書けるようになり、自分の考えをまとめて、文字で表現することに慣れてくるそうです。

「子どもたちは自学のノートを、得意気に見せてくれます。その表情を見たときに、やらされている勉強ではなくて、自ら進んでやる学びになっているなと感じます。ノートを上手に書けるようになると、自己肯定感も上がっていくんですよね」

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■保護者など身近な存在が感心してあげることで子どもは伸びる

森川先生は「自学を通じて、最後までやりきる力がつくことで、学校の成績にも影響がある」と言います。

「自学ノートに文字をていねいに書くことや、定規を使ってスペースを作り、その中に文字を入れて見やすくまとめることを身につけることで、学校の勉強にも良い影響があると思います」

とはいえ、子どもに突然「自学をしなさい」と言っても、何をどうすればいいかわかりません。
また、何のためにするのかがわからないので、やる気が出ないといったことになりがちです。

そこで森川先生は「大切なのは、保護者や教師が、ちゃんと感心してあげること。身近に感心してくれる存在がいるといないのとでは、圧倒的に伸びが違うと感じています」とアドバイスを送ります。

「大人の当たり前は子どもの当たり前ではないので、自学のノートを見て『定規できれいに線を引いて、タイトルを揃えて書けてすごいね』など、些細なことでもいいので、良いところをみつけて褒めてあげるといいと思います。その環境で育まれるお子さんは自己肯定感も高いので、落ち着いて勉強に取り組むことができるようにもなります」

■保護者が一緒に取り組むのも大事、きれいに完成するとやる気が出ることも

また「親子で一緒に取り組むのも大事」と言います。

「お父さん、お母さんが『あなたの好きなことについて教えてほしいから、ノートにまとめてみて?』と言うのもいいですよね。

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