2023年9月7日 19:34
「相手にとって難しい状況に追い込む」エコノメソッドスクールが取り組む守備のコンセプト
認知をするための体の向きをどうやって作るのかといったポイントを教えてます。
――それらのコンセプトは、どのようなスパンで浸透させるのでしょうか?
ベルナ一つのテーマ、例えばプレスであれば、1ヶ月半ぐらいかけてトレーニングをしていきます。一つのテーマを1週間しかトレーニングしなければ、何も頭には残りません。プレスであれば1回のトレーニングで「どちらのスペースに相手を追い込んでいくか」といったように細分化して落とし込んでいきます。
――ポイントを落とし込む上で、意識していることはなんでしょうか?
ベルナコーチが最初から「相手を右に追い込め」などと答えを与えるのではなく、選手自身に考えさせるような質問、問いかけをすることです。例えば「その場面では、相手をどっちに追い込んだ方がいい?」「どっちの方がスペースが少ない?」といった声かけを通じて、選手に理解させて、自分自身で判断できるようにしていきます。
■ジュニア年代で攻撃のトレーニングしかしないと将来に悪影響がある
――日本の選手に関して、守備の個人戦術がそこまで身に付いていない印象があるのですが、どう思いますか?
ベルナサッカーは攻撃だけではなく、守備も含めて、すべてのプレーが重要です。ジュニア年代で攻撃のトレーニングしかしていないのであれば、将来に悪影響があるというか、苦手なところが目立ってしまいます。
その考えのもと、我々エコノメソッドは攻撃だけではなく、守備においてもトレーニングしています。
――その観点から言うと、ユベントスの試合はどうでしたか?
ベルナユベントスが前線からプレスをかけてきて、我々の最終ラインが同数にされたことにより、ボールを持つ時間が短くなってしまいました。相手の攻撃の時間が増えたことで、守備が重要な試合になったと思います。
その中でも1対1で勝つことができましたし、難しい場面では時間をかけることによって味方の戻りを待つといったように、個人ではなく、チームで戦うことができていました。その結果、我々は選抜チームですが、ユベントスという強豪相手に競り合うことができたのではないかと思います。ワールドチャレンジ2023決勝戦の動画はこちら>>
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