ボールを奪われない距離感が日本と海外では違う、相手に奪われない適切な距離の取り方を教えて
海外と日本の「ボールを奪われない距離感」が違う。日本の選手がボールを奪いに飛び込んでも奪えない、すぐに交わされてしまう。
海外の選手は、ボールを呼び込んでも相手が詰めてきているのがわかるとワンタッチでパスを出したり、相手を翻弄する。適切な距離感を身に付けさせるにはどうしたらいい?というご相談。
ジェフユナイテッド市原・千葉の育成コーチや、京都サンガF.C.ホームタウンアカデミーダイレクターなどを歴任し、のべ60万人以上の子どもたちを指導してきた池上正さんが、「適切な距離」についてアドバイスを送ります。
(取材・文島沢優子)
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(写真は少年サッカーのイメージです。ご相談者様、ご相談内容とは関係ありません)
<<どんな時でも短いパスをつなぐ子どもたち、背後のスペースを突くなど臨機応変なプレーを身に付けさせるにはどうしたらいい?
<お父さんコーチからの質問>
こんにちは。私は街クラブでU-12を担当している者です。
自分の指導についての質問ではないのですが、池上さんの見解をいただきたく投稿しました。
8月末に、千葉県で「ワールドチャレンジ」というバルサのアカデミーが参加する大会がありました。
過去の大会でバルサと対戦したチームの話を聞いたのですが(※私たちは出てないので)、その時感じた日本のチームとの一番の違いは「距離感」だったと聞きました。日本より相手と対峙するときの距離が広いと。
日本の選手たちがボールを奪いに飛び込んでも奪えない、すぐに交わされてしまう状況だったそうです。
ボールを呼び込んでも、相手が詰めてきているのがわかるとワンタッチでパスを出したり、翻弄されっぱなしだったとのこと。
自分たちは守備の時近づきすぎていると感じた。あれだけ距離を取りながらのプレーは技術や判断に自信があるから出来るのだろう、とのことでしたが、適切な距離の取り方はどんな風に身につけさせればいいのでしょうか。
池上さんはこれまで、ドイツをはじめ海外のプレーも見ていると思いますが、日本と海外の選手の「相手との距離感」について、何か感じたことはありますか。
<池上さんからのアドバイス>
ご相談ありがとうございます。こちらのコーチのかたは、すでに正しいことを見抜いていらっしゃいます。
■女子W杯でのスウェーデンと対戦した時の日本の姿と同じ
相手からなかなかボールを奪えない。